
写真はイメージ
3年間の同棲生活と2年の結婚生活(本書が描かれた2021年時点)。5年も一緒にいれば新鮮味も薄れる、と語っているぬーみんさんですが、熟年になってもセックスしている夫婦もいますよね。
男女の垣根(かきね)を越えて同志のようになった夫婦も素敵ですが、それはお互いがセックスなしで合意しているから成立するもの。いつまでも男女でいたい、子供もほしい、と切望しているのなら、やはり何らかの工夫が必要です。だらしない姿は見せない、スキンシップは欠かさない、といった小さな気づかいが、異性として意識してもらう第一歩なのでしょう。
一緒にいる時間が長くて、がさつな部分も恥ずかしい場面もさらけ出して、ある意味とても楽な生活を謳歌(おうか)しているぬーみんさん。このままでもいいのかも、と納得する気持ちがある反面、体のつながりもなく、今後、夫婦の会話が途切れたらどうなるのだろうという不安はぬぐえないのです。
結婚して、子供を望む。世の中では、ごく自然な流れですが、妻と夫、双方の考えが合致するとは限らないですよね。ぬーみんさんが子供がほしいと願ったのは、夫婦の絆を強固にしたかったというのもありそうです。
もちろん、愛する夫との子供だからこそほしくなったのは当然のこと。しかし、子供の存在が自分の存在をも揺るぎなくすると、本能で察知していたのではないでしょうか。
子供に関しては、最初、夫は「まだ父親になる覚悟ができていない」と、親としてやっていけるか自身に懐疑的でした。女性は体内に子供を宿すようにできているので、子供や母になる自分をイメージしやすいのですが、男性は違います。
父親になる実感や子供に対する愛情は、いざ子供が生まれてから育つのかもしれません。ぬーみんさんと夫も、このあたりの意見の食い違いで、またもやレスに拍車がかかってしまいました。