奈帆さんが今までの経過と自分の気持ちを正直に話すと、圭佑さんも「
僕もお墓参りに行っていることを隠していてごめんなさい」と謝ってきました。
実は圭佑さん、以前にマッチングした女性とデートをした際に「自分はお墓参りに行って手を合わせるとスッキリした気持ちになれて、大好きな祖父母が亡くなってからはさらに頻繁に行くようになったんですよ」と何の気なしに言ったら「
今デート中ですよ。もっと明るい趣味の話はないんですか?」とその女性に怪訝(けげん)な顔をされてしまったことがとてもショックだったんだそう。

「とにかくお墓参りを“陰気な趣味”として捉えられてしまったことがとても悲しかったみたいで。圭佑にとっては、日常に密接したあたり前のことなのに」
それ以来圭佑さんは、家族と地元の親しい男友達以外にお墓参りの話はしないと決めたんだとか。
「なので私にも変な目で見られたくなくて、つい嘘をついたらしいのですが『だったらチューリップもプリンも隠しておくべきだったよね。悪いことをしている自覚がなかったので、ついそのままにしちゃっていたんだ。ごめん、不安な気持ちにさせちゃったね』ととても申し訳なさそうにしていて、かえって気の毒でしたね」
ちなみにプリンはおじいさんの好物で、チューリップはおばあさんの好きな花でした。
「花はお墓にお供えしたままでも良さそうですが、どうやらチューリップは毒のある花なのでお墓参りには不向きという説もあり『あそこの孫はそんなマナーも知らないのか』と思われるのも何なので持ち帰るようにしているそうなんです」
そして奈帆さんが「圭佑のおじいさん・おばあさん想いなところを知って尊敬してるし、これからお墓参りに行く時は全く隠す必要ないからね。
なんなら私もたまには一緒に連れて行ってほしいぐらいだよ」と言うと、圭佑さんはいたく感動したそう。
「『
実は今日も、奈帆ちゃんといい感じで付き合えているよってここに報告に来たんだ。まさかこんなに早くご対面させられるなんて思わなかったよ』とその場でおじいさんおばあさんに、私のことを紹介してくれたんですよ」
奈帆さんはそれがたまらなく嬉しかったそう。
「私を本気で大事に思ってくれているなと感じました。そして私が勝手な思い込みで浮気疑惑かけていたことに対して1ミリもイラつかず、逆に私の気持ちを考えてくれた圭佑って優しすぎない? と余計に好きになってしまって(笑)」