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コンビニ大手「スイーツ部門」で“圧倒的に強い2社”。かつてのヒットメーカーが劣勢なワケ

 デパ地下レベル、発見。
コンビニスイーツ

毎週新作が登場するコンビニスイーツ。競争が激しい分、コスパ力は年々上がっています

 食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。  もっとも身近なお菓子屋さんと言えば、コンビニ。毎週新作デザートが登場し、どこに住んでいても季節感やご当地ものなどを手軽に楽しめるようになっていますよね。  コンビニの業績を見ていくと、2024年2月に発表された各社の決算報告ではいずれも絶好調。その人気を引っ張る存在として、コンビニスイーツはますますレベルアップを重ねています。その実力は、有名パティシエも絶賛するほどの商品まで出てきているようで……。  そこで今回は、コンビニ大手3店(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン)の2024年夏の最新コンビニスイーツを徹底的にリサーチ&実食。デパ地下レベル、専門店レベルと言っても過言ではないアイテムがどの店にあったのかご案内してみたいと思います。

和菓子は、セブンが圧倒的に強い

●セブンイレブン「あずき香る 水ようかん」213円

セブンイレブン「あずき香る 水ようかん」213円

セブンイレブン「あずき香る 水ようかん」213円

 まず和菓子を見ていくと、バリエーションや素材力など総合的に強いのが、セブンイレブン。  大福、まんじゅう、羊羹、どらやきなど、和菓子の王道アイテムがずらりとそろい、どれも専門店に匹敵するようなおいしさを誇ります。  中でも驚いたのが、「あずき香る 水ようかん」(213円)。つるりとなめらかな食感や口当たりと小豆本来の香りが際立ち、みずみずしい食べ心地に感動してしまいました。

セブンの和菓子は価格もカロリーも控えめ

●セブンイレブン「白きなこの甘み広がる もっちりわらび」(226円)

●セブンイレブン「ひとくちずんだ団子」(181円)

手前から、「白きなこの甘み広がる もっちりわらび」(226円)、 「ひとくちずんだ団子」(181円)

手前から、「白きなこの甘み広がる もっちりわらび」(226円)、 「ひとくちずんだ団子」(181円)

 その他、老舗甘味処に出てきそうな「白きなこの甘み広がる もっちりわらび」(226円)や、東北土産として人気の「ひとくちずんだ団子」(181円)は、コンビニという気軽さを忘れてしまうような特別感を味わえるでしょう。  食べたときのもっちり感やくちどけ、餡の粒々感まで徹底的に追求している開発姿勢が、圧倒的な強さにつながっています。  また洋菓子に比べると和菓子の価格帯は、100円台から200円台が主流。価格もカロリーも控えめですから、罪悪感も少なめ。とりあえずセブンに行って、今日はどれにしよう? という悩む楽しさまで体験できるでしょう。
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洋菓子は、“クリーム”にこだわるファミマが優勢
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