40代で水着はムリ? 男性の前でも恥ずかしくない“服みたいな水着”が話題。開発秘話を聞いた「隠したい場所は人によって違う」
30代以降の水着選びってなかなか難しいですよね。体型も気になるし人前であまり露出はしたくない。かといって全身タイツのような水着だとテンションが上がらない……。体型カバーとおしゃれ、両方叶えてくれる水着はないの?
そんな風に思っていたら見つけたのが、フェリシモの“服みたいな水着”。大人女性の「欲しい」を形にしたこの水着はSNSでも話題になっています。女性たちの声をもとに生まれたという、フェリシモの開発担当者・藤原 香さんにお話を聞いてみました。
――“服みたいな水着”を作ったきっかけを教えてください。
藤原香さん(以下、藤原)「“服みたいな水着”は、スタイリストの福田麻琴さんとのコラボレーション商品で、『リブ素材のスイムウェア3点セット』として販売しています。毎年とても好評をいただいているシリーズなんです。
コラボしている福田さんもママ世代です。福田さんとの会話の中で『30代以降になると、水着を着る時に体型が気になるよね』という話になりました。実際にお客様アンケートを見ても、体型が気になるから露出をしたくない、という声はとても多いんです。特に二の腕とお腹周りを気にされている方が多いですね。
気になるところを隠したい、という気持ちはとてもよくわかります。でも、隠したいけど何もかも覆いたいわけではないよね、というところから水着の開発が始まりました」
――たしかに、体型をカバーするためにほぼ全身を覆う水着なら、たくさんありますね。
藤原「はい。体型をカバーするだけであれば、とことん露出をなくすなど、やりようはあると思うんです。でも、せっかく海やプールに行くのだから、ある程度の華やかさは欲しいですよね。なんでもかんでも隠すのではなく、ほどよい肌見せとおしゃれさを大事にした水着を目指しました。そのこだわりを叶えるべく、開発を進めました。
商品を購入してくださるお客様は30代~50代と幅広い年齢層の女性です。お子さんがいる方も多いので、その方たちが本当に欲しい水着ってなんだろうと考えたんです」
――気になるところは隠しつつ、おしゃれさを出すというのは難しそうですね。
藤原「年齢を重ねるにつれてライフステージも変化して、似合うものや着るシーンも変わっていきますよね。女友達やママ友と海やプールに行くのであれば、お気に入りの水着を自由に着ればOKだと思うんです。でもお子さんがいる場合、子どもの付き添いで海やプールに行くことも増えます。その場合、例えば子どもの友達のママだけではなく、パパがいることもあります。
福田さんからは『友達家族のパパが見ても違和感を覚えない水着にしたい』という意見をいただきました。
隠しすぎるとおしゃれさはなくなるけど、露出しすぎるとパパたちもビックリしてしまいます。さらに、子どもの付き添いであれば、デザイン以外に動きやすさも大事ですよね。お客様が着用するシーンを考え、細部までこだわってデザインをつめていきました」
