――水着を見るとたしかに、ほどよい露出ですね。毎年出ているシリーズとのことですが、今年は去年までと違う部分などありますか?

スイムウェア3点セット+別売りのレギンス
藤原「今年、大きく変えたのは素材です。今年の水着はリブ素材(編集部注:デコボコした“うね”のある素材)になっています。より洋服感があり、水着を着ているという感じがありません。
サラサラで接触面が少ないので肌への張り付きも少なく、着心地も良いです。水着素材としてのリブなので、もちろん快適に泳げます。
キャミトップ、ショーツ、ショートパンツの3点セットで、全てがリブ素材です。ショーツの裏地はツルッとしているので、着心地が良く、透け感もありません」
――ぱっと見、お洋服のように見えます! 3点セットの他に別売りでレギンスもあるのですが、レギンスも販売した経緯は?
藤原「去年までレギンスはなかったのですが、『せっかく形にこだわって水着を作ったのに、
市販によくあるツルツルのレギンスをあわせてしまうと、全体のデザインに合わなくなってしまう……』という意見が出たんです。
日焼け対策や体型のお悩みで、脚を出したくないというお客様も多く、となるとどうしても市販のレギンスを重ねることになります。そこで、トータルでバランスよくコーディネートできるようにレギンスを作り、お客様には大好評でした」
――この水着で一番こだわった部分はどこですか?
藤原「今年はリブ素材の水着ということで素材にこだわったのですが、
キャミトップの形にもかなりこだわりました。普段の生活の中でも、水着としても、両方使えるデザインです。実際にブラキャミとして、普段使いしているというお客様もいらっしゃいます。
キャミトップの前の部分のカットを真っ直ぐにして、高めの位置に設定しているので、
かがんだ時に胸元が見えにくくなっています。下着っぽさや水着っぽさも出ません。また、前の横幅を広めにとっているので、ジャケットなどはおりものの中に着てもラインがきれいです。紐にもこだわっていて、チラッと見えても水着や下着に見えないデザインにしています」
――子どもを抱っこする時など、胸元に安心感があるのもいいですね。

ドッキング仕様で脱ぎ着もしやすいブラカップ
藤原「ストラップの位置にもこだわっていて、例えば同じMサイズでも、ふくよかなMの方も痩せ型のMの方もいらっしゃいます。ふくよかな方が着てもきつくならず、痩せ型の方が着てもブカブカにならないように、ストラップの位置を何度も何度も調整しました。実際に社員や取引先の方と試着をして、水の中にも入って……と、一番良い位置を決めていきました。
また年齢を重ねるにつれて、サイズの合うものが見つけづらいというお悩みも増えるため、
Sサイズから4Lサイズまで幅広いサイズで展開しています」