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「学生時代特有の空気」が怖かった…体育祭のフォークダンスで心がズタズタになった理由<漫画>

自分の性自認が“場”に合っていない

『佐々田は友達』スタニング沢村:言葉にするのが難しいのですが、これはsex(生物学的な性差)の問題ではなく、gender(ジェンダー/社会的・文化的な性差)の問題で、自分のジェンダー自認がこの場に沿っていないから辛いんだと気づいたんです。  スカートを履くことが問題という訳でもなくて、私が周りの人に女性として認知されながら、“皆の前で男女ペアで踊る状態”が無理なんだというのが、自分の中で大きかったです。  2巻の体育祭の回は、佐々田がどういう行動を取るのか、かなり苦心しながら描いたので是非読んでいただきたいです。

ハッピーエンドを目指して

――1巻の冒頭に、「ひとりの友達の”変身”の物語です」とあるのですが、今後はどういったことを描いていくのでしょうか。 スタニング沢村:佐々田が、今後トランス(Transform)していくという意味の「変身」もあると思いますし、精神的な「変身」もあると思います。  自分でもまだ先は見えていないのですが、『佐々田は友達』というタイトルの通り、ハッピーエンドを目指して描いていこうと思っています。 【1巻1話試し読みアリ!前回記事】⇒同じ境遇のはずの“上戸彩”に抱いた違和感…「当事者の漫画家」が群像劇に込めた思い<漫画> <文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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