こいで:急にタメ口になって「あーわかった。僕もカラオケ好きだし行こうかな」って。
キチンとした男性が急に男になった感じがなんかセクシーでした(笑)。
――そういうのありますよね。ネクタイを外している姿とか萌えますよね(笑)。その後、本当にカラオケに行ったんですか?
こいで:行きました。カラオケでは何もなく、ただ熱唱しました。そして、彼に結局何をしたかったの? と聞いたら、彼が販売したい商品の話をし始めました。
でも私は恋愛しに来ているから商品には興味がないとはっきり断りました。
この頃、身体の関係から恋愛が始まるのか気になっていたこともあって、彼にこう言ったんです。「
ワンナイトもありだと思ってる」。
そしたら、彼が動揺し始めちゃって。
「え、ごめん。そっちのスイッチを正直全く入れてなかった。その……ビジネスモードで来てたけど、そう言われたら僕も男なので、
じゃあそっちのスイッチ入れようかな」と言ってきたんです。
トキメキました(笑)。でも、その日は解散したんです。
こいで:その後、LINEも交換して結構仲良くなって。彼に「今度うちに来ない?」と誘われたので家に行ったんです。
部屋に入ってまず「手洗って」と言われました。それで、ハンドソープを2プッシュしたら「
それ1プッシュでいいから」と言われたんです。ああ、ごめん! と言いつつなんかケチ臭い男性だなと思っていたら……急に商品の説明が始まりました。
「
そのソープは素晴らしい商品で、1プッシュでいいんだ。ほら、香りも嗅いでごらん。すごく良い香りだから。全ての除菌もされるし、保湿もされるんだよ。あ、今度はこのハンドクリームも使ってみて。量は米粒程度でいいんだよ!」
それで私がちょっとびっくりした顔をしてしまったら、彼はフォローのつもりなのか「僕、これを売ってる人だから」と言ってました。
ぱっと部屋を見渡すと、
すごい数のダンボールが積まれていたんです。なんだか、一気に居心地が悪くなってしまって。