――「新しい公園のルール」を試行するにあたり、子どもから高齢者までさまざまな年齢の区民の方々から意見を集めたそうですね。
大場「今回、公園のルールを試行するにあたり、
事前に広報や区のホームページなどで全体向けのアンケートを実施しました。ただ、広報や区のホームページを子どもたちはあまり見ないですよね。でも、公園は子どもの居場所としてよく使われる場所です。子どもの意見をしっかり聞きたいと考えました。そこで、
児童館の方々に協力をお願いしました。
子どもたちは、小学生1人に1台ずつタブレットを学校から配布されています。児童館の方にはアンケートの二次元コードをお渡しし、それを子どもたちに配っていただいたり、施設内に貼っていただくなどしました。
『自分のタブレットからアンケートに答えてね』という形でお願いをしたんです」
――二次元コードを配布して、手持ちのタブレットで子どもが自分でアンケートに答えるというのは、今どきの方法ですね!
大場「はい、予想以上に多くの回答をいただき驚いています。子どもたちの意見をたくさん集めることができました」
――アンケートに加えて、区民の方とのミーティングの場も設けたとか。
大場「区長と区民の方が定期的に『聴っくオフ・ミーティング』という会をおこなっています。毎回テーマを決めて、幅広い世代の方々がそれぞれの立場で意見を話し合う場です。そこでも公園利用者の方からたくさんの声を聞かせていただきました。
これらの声をもとに、さまざまな年齢の方が利用できる公園の新しいルールを作っていきました」
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近隣の方から少しでも非難の声が上がるものを一律禁止にしてしまえば、トラブルも起きず運営もシンプルになります。しかし、そんな中であえて条件を設定し、実情に沿った新しい公園のルールを作った杉並区。
その背景には、子どもから親世代、そして高齢者にもしっかり意見を聞くための、地道な取り組みがありました。
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「高齢者vs子育て世帯」の対立を止めたい。予想外に“バズった”杉並区の新しい取り組み
<取材・文/瀧戸詠未>