「そしたらある日、
急に離婚を切り出されてしまったんですよ! 理由を聞いたら『簡単に言うと、
他に好きな人ができてしまったんだ』と言われてしまい、はぁ?って感じでしたね」

話を聞くと、出会ったばかりの頃は、知らないことを熱心に吸収しようとする春菜さんの姿が可愛いと思い、好きになったといいます。若い子からアプローチされたことにも浮かれてしまい、その勢いのまま結婚。しかし一緒に暮らすうちに、若さゆえの経験不足からくるデリカシーのなさや、きちんと謝れない態度に呆れてしまい、
怒る気にもなれないほど“感覚が合わない”と気づいてしまったそうです。
そのことで俊太郎さんが悩んでいるとき、話し相手になってくれたのが、春菜さんと同じく俊太郎さんの絵画教室の生徒でシングルマザーの、祥子さん(仮名・45歳)という女性だったのです。
「祥子さんとは私も面識がありましたが、
ごく普通の化粧っ気のないサバサバしたおばさんで、よく休憩時間にお菓子をくれていましたね」
俊太郎さんの加齢を小馬鹿にした春菜さんとは違い、祥子さんは優しく寄り添い共感することで、傷ついた俊太郎さんの心を癒してくれたのだとか。
「
私は俊太郎より18歳も下なんだから、経験不足なことは最初から分かっていたはずですよね?
俊太郎もバツイチで21歳の息子さんがいるので、同じ年頃のお子さんがいる祥子さんと気が合ったみたいなんですが……。
『だったら最初からおばさんとしか付き合わなければいいじゃん。老化に共感してくれたって感動したみたいだけど、
それっておばさんなんだし当たり前なんじゃないの?』と言ったら、俊太郎は黙ったまま静かに首を横に振っていましたね」