商談でパーカーを着るのはアリ? パーカーのTPO問題
――妹尾氏はその後「ちなみにこれ『商談の際などにパーカー着てる会社員のジジイなんなん?』って話だったのが『ジジイはパーカー着るな』という形で拡散されてしまったんだけど」と発信しています。パーカーを着る際のTPOについては、どう思われますか?
角:今回は妹尾さんの対談先がスーツ出社が必須ではないIT企業だったというのもあり、その業界特有の服装自由な在り方について是非を問われたのかなと思います。業界によってルールは大きく異なるので、
職場がそれをOKとしているならば、パーカーを着る自由があっても良いのではないでしょうか。
私が仕事でお会いするWEBデザイナーさんや動画クリエイターさんなども、年齢問わず商談時は基本カジュアルな服装です。TPOを気にするべき場といえば、リリースイベント、レセプションパーティと呼ばれるようなオフィシャルな行事ではスマートカジュアルに切り替えるかなぐらいです。
とはいえ、
ヨレヨレ・シワシワのパーカーを着ているとなったら、それは清潔感という意味で公的な場にそぐわないとされますよね。見る人に不快感を与えない程度の清潔感がある服装で、それが企業の規則に反しないのであれば、私が言うまでもないですが、おじさんがパーカーを着ていたって何も問題はありません。
清潔感ときちんと見え“お仕事向きパーカー”の特徴は
――同じパーカーというアイテムでも、デザインや素材で「清潔感」や「きちんと感」は変わってくるでしょうか?
角:デザインや素材はたしかに多少関係はあります。この定義自体はそもそも細かく設定されているわけではないので難しいところです。
「強いて言うなら」の話にはなりますが……
ロゴデザインのもの、生地がしっかりしていないもの、マットな質感のコットン素材のパーカーはカジュアル度が高い印象を与えますね。アパレル企業など、服装の自由度が特に高い職種以外では避けた方が無難かもしれません。それよりは、
スムース生地でツヤ、光沢感のあるもので、単色無地もののほうが“会社向きなパーカー”ではあります。
これらはあくまで「きちんと感を出したいなら」のお話で、これを着ないとNGというわけではありません。
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