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紅白初出演のこっちのけんとが大号泣した“兄の出演作”とは「病気を受け入れる一押しになった」

今後目指していきたいのは“攻めた表現”

こっちのけんとさん――黒沢監督は相対性理論の「FLASHBACK」を演出していますね。黒沢監督が演出したこっちのけんとさんのミュージックビデオが見たいです(笑)! こっちのけんと:そうでしたね、ひたすら俯瞰の構図で(笑)。もし撮っていただくことになったら、どんな映像になるんでしょう(笑)。『Cloud クラウド』の最後の不気味なシチュエーションのようになってしまうのか。 ――黒沢監督が観客をフィクション世界に誘導するスクリーンプロセスが使用されていた場面ですね。 こっちのけんと:急にです(笑)。ハッピーエンドでもないし、不思議だなと思いましたが、あぁそれでいいんだと。自分はどこかを整え過ぎる癖があるので、それをいい意味で悪目立ちさせるというか「なんだったんだあれ」というのをやってもいいんだと思えました。 見たこともない形を見たことない色味で、不気味なのか気持ちいいのかわからない、あの感じ。偶然でしかできないことをちゃんと計算で出していますよね。個人的に今後はそういうところも目指して攻めた表現にしていきたいと思います。 <取材・文/加賀谷健 撮影/unica>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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