結婚相手に求める「年収の最低ライン」はいくら?“都会”と地方で違う、婚活男女の結婚観
これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活アドバイザーの菊乃です。
男性で育休を取得する人が増え、女性管理職も増え、共働きがスタンダードになりつつあります。婚活の現場にいると、男性も一定以上の年収がある女性を希望している人が増えてきていることを感じます。
とはいえ、結婚観は個人差が大きいものです。そこで、マッチングアプリ「Omiai」と共同で、結婚後の働き方に関するユーザーアンケート(※)を行いました。
回答者:1117人(男性795人、女性322人)
年齢:29歳以下19.9%、30代50.3%、40代19.5%、50歳以上10.3%
調査期間:2026年4月10日~12日
調査結果から見えてきたのが、住んでいる地域による差です(東京、関東<東京以外>、東北・北海道、中部、関西、中四国、九州で集計)。
回答者数が少ないのであくまで傾向ですが、私が婚活現場で感じていることと一致するように思いました。
(ただし、これは「結婚観」であって、現実の「女性の働き方の地域差」とはズレがあることは後述します)

まず、20~40代女性で、「結婚後も正社員で働き続ける」ことを希望する人が半数を超えているのは、「東京」61%だけでした(小数点以下、四捨五入。以下同)。
ついで高いのは「九州」42%。
最も低いのは、意外にも「関東(東京以外)」27%です。少数派ではありますが、「結婚後すぐ専業主婦になりたい」女性が一番多いのも、「関東(東京以外)」でした。
共働きがスタンダードというのは、今のところ東京の「結婚観」なのかもしれません(実際の共働き率は、地方のほうが高い傾向があるのですが)。

次に、20~40代男性の「妻の働き方への希望」を調べてみました。「東京」は「フルタイムで働いて欲しい」という男性が35%と最多ですが、女性ほど他の地域と大きな差はありません。
物価上昇に加えて、東京は家賃・マンション価格が高騰していますし、一馬力では心もとないでしょう。
ついで高いのが、「東北・北海道」32%でした。
他の地域と最も異なる特徴があるのは九州です。
妻が「フルタイムで働く」ことを希望する男性は、わずか9%。「パートなど収入があればOK」という九州男性が47%と多いのです。
一方で、九州の女性がそうした働き方を希望しているかというと、そうではなく、「結婚後も正社員で働き続けたい」女性が東京の次に多いのは「九州」41%なのです。
以前、「さす九(“さすが九州”を略したネットスラング)」という、九州の男尊女卑っぷりや男女の役割分担意識の強さが、SNSで話題になったことがありました。一方で「さす九」は偏見だ、という声も。
アンケート結果だけみると、九州男性の場合、「女性は結婚したら正社員を辞めるもの」と思っている人が多いのかもしれません。
ただし、前述のとおり、この「結婚観」と現実はズレがあります。
女性が就業している率が高いランキングは、東京、沖縄、福井、愛知、石川、長野、佐賀…と続きます(2020年国勢調査、15歳以上)。35~39歳に限っても、女性の就業率は北陸・山陰・東北の日本海側がもっとも高く、都市圏のほうが低いのです。
理由は、「地方は三世代同居が多くて、育児・家事と両立しやすい」とか「農業などで女性も働くのが当然だった」などの仮説があるようです。
つまり、女性の働き方について「地方は遅れている」というイメージは偏見だということです。
結婚後も正社員で働きたい女性は、東京、次いで九州が多かった

九州男性は、妻がフルタイムで働くことを望まない?











