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婚約破棄、ハーバード大での屈辱…“王道エリート人生”から挫折した山口真由(41歳)の現在「子育ては常に綱渡りのような状態です」

子育ては「常に綱渡りのような状態」

子育て――2023年にお子さんをご出産されたそうですが、それによってライフスタイルはどのように変わりましたか? 山口:とても変わりました。時間の使い方が完全に変わりましたね。  今、子どもは保育園に通っていますが、朝になると「食欲がない」とか「体温が37度を超えている」といったことが頻繁にあり、常に綱渡りのような状態です。  自分の時間を自分でコントロールすることが難しくなりました。一日の大半を中腰で子どもを追いかけながら、保湿をしたり、寝かしつけたりしています(笑) ――常にお子さんのことを考えながら生活するのは大変そうですね。 山口:仕事中はあまり考えないようにしていますが、子どもが体調を崩すと気になりますし、そのときはかなりの時間と手間がかかりますね。

使える時間が短いからこそインプットの濃度は上がった

――時間が少ない中でも、時間を有効に使うコツはありますか? 山口:時間が取られるからといって、インプットの時間がなくなるわけではありません。  子どもがゲームをやめても勉強時間が増えないのと同じように、子どもに時間を取られても仕事の精度が下がるわけではなく、むしろインプットの濃度が高くなりました。「この2時間で絶対やる」といったプレッシャーが、逆に効率を上げてくれることもあります。 ――山口さんは「外圧を利用して目標を管理する」そうですが、時間がないほうがかえって燃えるタイプのようですね。 山口:おっしゃる通り、私はスケジュールを埋めたいタイプなので、予定を入れすぎて子どもが風邪をひいて大変なことになることもありますが、そんな毎日を楽しんでいます。その過程で、自分の生活を管理する能力が向上したと感じていて。  緊急事態でもパニックにならず、優先順位に沿って行動できるようになり、それ以上のことは他人に頼らないと生きていけないので、人に対しても寛容になりました。  例えば、予定をキャンセルされても「体調不良だったのかな?」とか「急な介護があったのかな?」と思い、すぐ次のプランに切り替えるようにしています。
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1日30分の趣味で自分を保つ
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