またあるときは、「そこそこかっこいい1歳年下の男性」とマッチングしてデートをします。3回も続けてデートしたのは、その男性が初めてでした。しかし、告白されているわけではありません。思いきって「私のことどう思っているの?」と聞いたら、「
友達としてしか見られない」と言われて、ショックでしばらくアプリをやめてしまいます。

元々恋愛において自信がなかったのが、このできごとでさらにこじれてしまった美咲さん。「
ブスだからダメなんだ」と自分を責めてしまいます。
その後もマッチングアプリでの痛い経験を繰り返し、
26歳になったころには、Pairs、with、タップル、Omiai、Tinder、Dineなどの様々なマッチングアプリを使うようになっていた美咲さん。自分から積極的に「いいね」を送っていました。来た「いいね」をさばくだけの受け身な女性が多い中で素晴らしいと思いますが、やはり会えた相手はクセ強メンズだらけでした。
「結婚したいならアプリ使うな!」初対面の男に怒鳴られた
中でもひどかった1人は、見た目もカッコよく、コミュニケーションもしっかりとれる同年代男性。デートまでのステップもスムーズで、初デートは恵比寿にあるオシャレなレストランで食事です。
食事中にアプリ登録のきっかけの話題になり、美咲さんは「お付き合いする人とは結婚を考えている」と言いました。すると彼は態度を一変させ「
結婚したいなら結婚相談所使えよ! 結婚したいのにマッチングアプリなんか使うな!」と怒り出したのです。
当時の美咲さんは28歳。結婚を視野に入れる方も多い年齢です。彼の“目的”と一致していなかったのかもしれませんが、これではあんまりです。
この他にも、会話していても視線が合わない、会話のキャッチボールが成立しないといったコミュニケーションに難がある人や、デートのドタキャン、デートの約束を取り付けた後に無言でLINEブロックするといった失礼な人にも何人か遭遇しました。
何年も苦戦した美咲さんには気の毒ですが、筆者に言わせると、
これらは全て「マッチングアプリあるある」なのです。
ドタキャンする失礼な人も、もしアプリでなく知り合いの紹介であったなら、自分の信用にかかわるのでドタキャンをしないかもしれません。マッチングサービスでつながる出会いでは、知人からはされたことがないような雑な対応を受ける確率がぐっと高くなるのです。
お互いに、自分の未来のためと思えば損得で相手を見ます。週5で働き、余暇で行う婚活でも、評価し評価されることが続けば消耗していくでしょう。さらに、相手に合わせがちな美咲さんは、向こうが出てきやすい場所でデートをしていたのもあり、ますます疲弊していきました。