Love

恋愛経験ゼロの女性が「初デートでいきなり怒鳴られた」ワケ。高望みしなくても苦戦する“令和の婚活事情”

28歳のうちに、結婚相談所に登録したけれど

怒鳴った男はおかしいけれど、言い分には一理あると思った美咲さんは、結婚相談所の利用を検討しはじめます。事前にネットの記事やSNSで情報収集すると、様々な結婚相談所のブログに「婚活は若い方が有利」「20代で本気の婚活を始めた方がいい」と書いてありました。 美咲さんは4~5つほどの結婚相談所の説明会に参加します。結婚相談所は、アプリのようにWEB上で登録できるわけではありません。入会金も数十万円など高いので、複数の結婚相談所の話を聞いて比較検討して、どこに登録するかを決めるケースが多いです。 結婚相談所のプロフィール結婚相談所の無料相談で、美咲さんは希望する男性の条件を聞かれました。そして、その条件に該当する会員がどれぐらいいるかを、モニターでも見せられます。 どこの結婚相談所も、それまでアプリでがんばってきた美咲さんの婚活を聞いて「今までのやり方が失敗。当社に入会すれば結婚できる」のような趣旨の言葉で入会のクロージングにつなげようとしてしてきたそうです。 美咲さんは、そのうちの1社に登録しました。カラー診断や顔タイプ診断ができるスタッフから勧められたのが、パステルカラーのウエストリボンワンピースでした。美咲さんの普段の服装の好みとはかけ離れていましたが、そのワンピースを着て、勧められたスタジオで写真撮影をします。

無料相談の時に見た「これから出会える男性たち」はどこへ

28歳の美咲さんには、たしかに男性からの申し込み(会ってみたいという意思表示)はそこそこありました。しかし、無料相談時にモニターに出てきたような爽やか男性からの申し込みはなく、同じようなネイビースーツを着てメガネをかけた理系男子たちからのアプローチだけです。写真では、男性が全て同じように見えました。東京大学、芝浦工科大学、東京理科大の卒業生が多かったそうです。 ですが一方の美咲さんも男性側から見れば、同じような清楚っぽい服を着た量産型婚活女子の一人なのです。 無料相談時にサクラを見せていたわけではないと思いますが、結婚相談所にいる爽やか男子は、女性からの申し込みが殺到する超人気会員です。でも、入会する前にそんなシビアな事情は共有されません。
次のページ 
結婚相談所の倒産件数は過去最多を更新
1
2
3
4
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ