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「障がい者の人生好転のきっかけに」ADHD当事者の女性が開発した“障がい者向けマッチングアプリ”。男性から多い“意外な苦情”は

文化の違いやクレーム、数々の困難を乗り越えて

――アプリを立ち上げるにあたって大変だったことはありますか?
「IRODORI」

グループチャット機能や音声でのグループ通話機能を備え、男女を問わず仲良くなれるような仕様(画像はリリースより)

結城:設立当初、私はITに関する知識がなくて開発会社さんとのやり取りも初めてだったので、進め方もわからず苦労しました。結局、開発会社も最初にお願いした会社から変更して、リリースまでに2年ほどかかってしまいました。 最初は海外の方が多い会社にお願いしていたのですが、日本とは文化や仕事に対するスタンスに大きな違いがあって。スケジュールやアプリの内容も含め、どこまで細かくやるのか、いつまでやるのかという認識にズレがあり、上手く進められませんでした。 あとは、クラウドファンディングをした際に、個人的な見解が色濃いクレームを受けたりとか。私の個人情報を特定してわざわざメッセージを送ってきた人もいて、ネット社会の闇というか、洗礼を受けました。 ――それは怖いですね……。

様々な障がいをもつユーザーの、希望に答えて進化

中西:アプリに関して言うと、ユーザーさんが増えてくると、色々な障がいをお持ちの方が増えてきて、その分要望が増えていったんですよね。例えば「文字が読めないので読み上げ機能をつけてほしい」とか、「生年月日を入力する時に選びやすくしてほしい」などの声がありました。 その都度対応できるものは対応するようにして、読み上げ機能や音声入力などの機能を追加していきました。それから、文章を書くのも読むのも苦手という方もいるので、通話機能も追加しています。 大変な面もありますが、アプリを使う上でのユーザーさんの要望に関しては、できるだけ応えるようにして、使いやすいアプリに改善してきました。
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男性ユーザーから最も多い“意外なクレーム”
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