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松本穂香、心を惹かれた北欧出身スター俳優…「瞳と眉間の皺だけ」で伝わる演技に衝撃

自分の人生にとって必要なたった一つのこと

『愛を耕すひと』 特にアマンダ・コリン演じるアン・バーバラの怒りの表現やその力強さが、どこかマッツと共通するものを感じさせて、2人が寄り添う画は不思議なパワーで溢れていました。  ケーレンはひたむきに自分の人生と向き合ってきたように思えます。  出会った人たちと関係を深め、愛し合い、時に反省し、出会いと別れを繰り返していくなかで、自分の人生にとって必要なたった一つを見い出すことができた。

鑑賞後、心に強く響くタイトル

『愛を耕すひと』 その一方で、ケーレンの邪魔ばかりしていたシンケルは、周りの人間を馬鹿にし、自分自身の人生さえも“カオス”だと軽んじていました。  何よりも彼は、生まれ育った環境に甘んじて、自分自身で選択するということを知らずに生きてきてしまったのかもしれません。  ある意味では、この作品のなかで一番悲しい人生を辿った人間だったように思います。 『愛を耕すひと』  生きている私たちひとりひとりがそうなのかもしれない。観終えたあと、いろいろと考えさせてくれる映画の題名っていいですよね~。気になった方はぜひ、映画館でご覧ください! ●『愛を耕すひと』 配給/スターキャット、ハピネットファントム・スタジオ 新宿ピカデリーほか全国公開中 ⓒ2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB 【他の記事を読む】⇒「松本穂香の銀幕ロンリーガール」の一覧はこちら <文/松本穂香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
松本穂香
1997年2月5日生まれ。大阪府出身。2015年『風に立つライオン』で長編映画デビュー。2017年連続テレビ小説『ひよっこ』に出演して注目を集め、2018年にはTBS日曜劇場『この世界の片隅に』で主演に抜擢。2023年、映画『“それ”がいる森』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2024年10月期月9ドラマ『嘘解きレトリック』では鈴鹿央士とともにW主演を務めた
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