――昨年、大評判だった大河ドラマ『光る君へ』出演時のことも聞かせてください。直秀は前半の登場でした。
毎熊:割とすぐにいなくなったんですけどね(笑)
でも街でも声をかけていただきましたし、やっぱり朝ドラ(『まんぷく』)と大河ドラマは観ている人の数が圧倒的に多いというのは感じました。
――『まんぷく』の塩軍団での森本も人気でした。
毎熊:言ってしまうと端役で、最初はそんなに目立つわけでもありませんでした。人数も多いですし。でもちょっとした表現を拾ってくださる視聴者の方がたくさんいて。
それが今度は大河ドラマという場所で、メインのキャラクターとして出させていただいて、さらに細かいところを拾って見てくださる視聴者が多いのを感じました。
派手さはないが程よい緊張感があった『光る君へ』の現場
――『光る君へ』の現場の雰囲気はいかがでしたか?
毎熊:今回の『初級演技レッスン』では僕が主人公なので、主演ということになりますが、大河ドラマに参加したとき、改めて主役って大事だと感じました。
吉高さんと柄本さん、2人の醸し出すものが作品のベースになっていくし、そこが作品の質感を決めるんだなと感じて、すごく偉大に見えました。
同じお話でも、別の方がやったら全然違う話に見えたと思います。現場も非常にいい空気でした。
派手さはないんだけれど、自分の役や作品に、日々すっと向き合っていく、程よい緊張感。その緊張感も強くなりすぎることのない、軸となるおふたりの人柄の良さを感じる、とてもいい現場でしたね。