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警戒心が強い「念願のサビ猫」をお迎え! 4か月後に見せてくれた姿に感動

忍者のような生活を心がけた旦那さんとの仲も変化

 嬉しいサプライズは、まだ続きます。なんと、初めてお腹に乗ってくれた3日後、くるみちゃんは初めて膝乗り。飼い主さんは時刻をSNSに書き留めるほど、感動しました。
サビ猫 くるみちゃん

膝乗り中

「私のことを見上げ、安心しきった優しい顔を見せてくれました。『この家に来てよかった!』と言っているみたいだなと思って、私も安心しました」  なお、最近では旦那さんとの絆も深まってきているそう。くるみちゃんを怖がらせないよう、忍者のように生活していた旦那さんの努力は報われ、夫婦で話していると、くるみちゃんは「混ぜて混ぜて」と会話に参加してきます。 「毎晩、2人と1匹で一緒に寝ています。くるみは、空気を読むのが得意な賢くて優しい子。まったく同じ柄がいないところもサビの魅力です」

「幸せな猫が増えてほしいからこそ…」 保護猫の譲渡条件に対する想い

 今後は爪切りや歯磨きを上達させて、負担を少しでも減らしてあげたい。そう話す飼い主さんは外敵の心配なく、朝まで爆睡できる環境にくるみちゃんを連れてこられたことを尊く思っています。 サビ猫 くるみちゃん うちの子と同じように、幸せになる猫が増えてほしい。そう思うからこそ、譲渡の間口が広がることも願っています。 「保護した猫を2度と不幸にさせないように譲渡条件を厳しく設定されている方々のお気持ちは痛いほど分かります。ただ、お留守番が得意で健康な成猫なら共働きの方への譲渡を可能にしたり、脱走防止柵の代用として猫を玄関に行かせない動線作りを認めたりするなど、意見をすり合わせていけたら嬉しいです」  それは、保護猫の譲渡を断られたからと、ペットショップへ向かう人を減らすことにも繋がるはず……。そう考える飼い主さんの気持ちやくるみちゃんの今を知ると、行政も交えて統一の譲渡ルールを作るなど、1匹でも多くの保護猫が幸せになれる方法を社会全体で考えていきたくなります。 サビ猫 くるみちゃん 猫ファーストな環境に迎えられたくるみちゃん。これからも、どんな微笑ましいスキンシップが見られるのか楽しみです。 <取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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