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女性向け風俗って“どこまで”するの? リアルに記録。初体験した30歳女性が「もっと広まるべき」と熱弁する理由<マンガ&インタビュー>

漫画『真・女性に風俗って必要ですか?』【他のエピソードを読む】⇒75歳女性が「女性向け風俗」に通う“意外な目的”。お店の男性と肌を合わせて「思わず出た言葉」は<マンガ> 【漫画を全部読む】⇒【特集】マンガ『真・女性に風俗って必要ですか?』

エロをポップにとらえる大事な感覚

──ヤチナツさんは、どうしてこのコミックを描こうと思ったのですか。 ヤチナツ:編集者さんから、こういうネタで描きませんかと言われまして。エロいことをポップに描くのがすきなので、ぜひぜひと(笑)。
ヤチナツさん

『真・女性に風俗って必要ですか?』作者のヤチナツさん

ミツル:エロをポップにとらえるって大事ですよね。日本ではどうしてもセックスは恋人、あるいは結婚を決めた人とでないとしてはいけない聖なる行為というイメージがありますが、堅すぎる。もっと楽しいもの、濃密なコミュニケーションのひとつとしてとらえていいと僕は思うんです。 ヤチナツ:ミツルさんはどうしてこの仕事を選んだんですか?
ミツルさん

「東京秘密基地」のセラピスト・ミツルさん

ミツル:僕は20歳のときにホストとして働き始めたんですが、実は合わなくて。来てくれたお客さんに恋愛感情を抱かせて、それを対価としていただくというのが性に合わなかった。どこかうしろめたくて。もっと自分でスキルを磨き、外見に気を配り、体を鍛えて自分の商品価値をエロに変えて、そのサービスで対価を得たかった。

女性客とセラピスト、ときに濃密な人間関係

──ヤチナツさんは女風に特に詳しいわけではなかったとか。 ヤチナツさんとミツルさんヤチナツ:存在を知ってはいるというくらいだったので、コミックを描くにあたってはいろいろ取材をしました。女風の中小規模店が集まる「女風のおしごとフェア」というイベントに参加して、経営者やセラピストさんに話を聞いたり。女風バーでテーブルについてくれたセラピストさんや、そのお店の講師の方、あるいはSNSでお客さんとして行った女性と知り合って取材させてもらったり。本当にみんな、いろいろな背景があるなと思いました。 ミツル:印象に残った話はありますか? ヤチナツ:もうやめちゃったセラピストさんなんですが、お客さんである女性から「毒親から自立できない」という相談を受け、客観的に見てもその家庭にいたらヤバいでしょという状況だったので、弁護士などに相談しながら、彼女が引っ越すのを手伝ったという話があったんです。 ヤチナツさん──客とセラピストがかなり濃密な人間関係になっていたわけですね。 ミツル:そういう話はときどき聞きます。もちろん業務以外だから、いろいろ問題をクリアしないといけないけど、体を重ねるのが仕事なので感情も濃くなるんですよね。セラピストの心をもっていれば、そういうある種の人助けも当然、することはありうると思う。
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エロも重要、だけどこれは恋愛の場ではない
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