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90歳・団地ひとり暮らしの女性、長生きの秘訣は「無理をしない」。“いつでも現金主義”のわけは?

「何が起きても現状を受け入れる」

90年1今日も朝が来た、幸せ!と微笑む人がどれだけいるでしょうか。多良さんは「今日もいいお天気」と窓をあけて幸せになります。 洗濯物がよく乾く、ご飯を食べられる、雨露がしのげる家がある、それが十分に幸せで、毎日が小さな幸せだらけの日々。 本書を読みながら、私達は幸せボケしている、と悲しくなりました。幸せすぎて幸せを感じにくくなっているなんて。 これもまた、自分の中で不幸の種を育てていることですよね。幸せと不幸は表裏一体で、それを決めるのはその人の感度ではないでしょうか。 愚痴を言って憂さを晴らしても、根本的には何も変わりません。かえって面倒な問題が明確になって、ストレスを増長させてしまうだけ。 「何が起きても現状を受け入れる」 これが多良さんのモットー。あとは振り子を幸せのほうへ持っていくだけです。 体がしんどいのならステッキを使ってみる。オシャレなステッキに出会えてラッキーな明日がやってくる。年齢を重ねれば体が衰えていくのは当然なのだから、潔く受け止めて「無理をしない」。 過去の若かった自分、体力のあった自分には、もう戻れません。今の自分を精一杯に愛して幸せにするのは、自分しかいないのです。

「いつでも現金主義」のわけ

高校生の頃、お金のない切なさを味わった多良さん。友人達との旅行を断ったのも、せっかく貯めたアルバイト代を姉に渡したのも、お金がなかったからでした。 姉にも事情があり、当時は実家も困窮していたため、どうにもならなかったのです。お金にまつわる記憶として鮮明に残っているといいます。 でも、お金がないからと親を恨んだりはしませんでした。どうすれば自分のやりたいことができるのかと、頭を切り替えて節約に励んだのです。 節約するのは「使いたいとき迷わず使う」ため。ほしいもののためにお金がたまっていくのが楽しい、とここでも小さな幸せを堪能しています。 基本、多良さんは現金主義。クレジットカードを使用するのは飛行機に乗る時だけで、あとは現金払いだそうです。 現金で払うと、お金の授受がよりリアルになりますよね。お金が旅して戻ってくる、という感覚も、キャッシュレスに慣れている私達には新鮮かもしれません。
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人間関係のルールとは?
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