
公私にわたって、メンタルに最たる影響を及ぼすのが人間関係。
長崎に神奈川、居住を変え、時には次男の家へ月の半分ほど滞在することもあった多良さんですが、ここでも自分基準を発揮します。
どこへ行くにも、何に参加するにも、人間関係よりはやりたいことを優先したのです。
なぜなら目的が「やりたいこと」だから。誰かと親しくなる」「周囲とうまくやる」というのを筆頭に決めてしまうと、必然的に苦しくなります。やりたいからやる、というマイルールさえはっきりさせれば、その空間は楽しみだけで満たされます。
とはいえ、やりたいことだから、というまっすぐな情熱で参加すると、不思議と似たような仲間ができるのだとか。人間関係を気にしないほど、案外うまくいくのでしょう。
いつしか、年をとるのがネガティブなイメージになりました。季節がめぐるのが早くなり、日常をこなすのが精一杯で毎日があっという間。もう40歳、もう50歳、と何事もないのにため息をついてしまったのも、私だけではないですよね。
ところが多良さんは「年をとればとるほど、様々なことから解放され、どんどん自由になっていきます」とご満悦。70代が花だったといい「老後というよりは人生これから!という感じだった」というのですから、羨ましいかぎりです。