Gourmet

日本のサブウェイに“明らかに足りていないもの”「店舗数6倍」の目標は達成できるのか

成功のカギは、具材選びと見せ方にあり

サブウェイのパン ワタミは新生サブウェイの戦略として、都心部を中心に店舗網を広げていくことを明らかにしています。  具体的な強みとしては、もっとおいしいサンドイッチを目指すために、有機農業を手がける「ワタミファーム」で栽培した野菜をサブウェイ全店に採用すること。産地を追跡できるトレーサビリティーの仕組みを確立することで、食の安全・安心を提供することなどとなっています。  有機野菜だからおいしいということではないですし、飛躍のためには斬新なアイデアも必要です。店舗数6倍を達成するためにはさらなる戦略が求められるでしょう。  先日オープンした旗艦店「大鳥居店」では、ワタミが生み出した新サンドイッチ「牛カルビチーズ」や「シーフードグラタン」が限定メニューとして登場しました。  みなさんは、これらをどう評価しますか? 何度も食べたくなるような強い魅力を感じるでしょうか? 新生サブウェイが熱狂的な支持を獲得できるかについては、短期的な判断ではなく、冷静に今年1年の動向を見ていく必要があるでしょう。
筆者が大好きなサブウェイのポテト

筆者が大好きなサブウェイのポテト

 30年来のサブウェイファンとしては、大きな話題を呼ぶようなブレイクスルーに期待をしていきたいところです!  今回はあえてサンドイッチに絞りましたが、他にもファストフード最強と称賛されるポテトや店舗で焼かれるパンにも大きな魅力や可能性を感じています。それらの動向はまた別の機会にご紹介したいと思います。 <文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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