「家事の負担って……まだお付き合いもしていないじゃないですか。結婚前に話し合いすればいいし、家事力がある人とお付き合いすることだってできるんですよ。
いろんな家族の形があるので、必ず女性の方が大変なんてことはないですから。
それに、男女平等の時代といいながらもデート代は男性が負担することが多いし、デートプランの提案も男性が提案するケースが多い。
婚活では、男性の負担だって大きいんですよ」

「そうなんですか」
「それより、
婚活すればすぐ結婚できるって思ってません? 何も始まっていないのに、妄想で不安になりすぎですからね。加奈子さんがこのまま婚活しても、同年代男性から選んでもらえないかもしれないんですよ」
「え! 私がもう30代だからですか?」
「33歳はたしかに有利な年齢ではないけど、問題はそこじゃないです。加奈子さんは実年齢より上にも見えるし、あまり垢抜けていないんです。恵比寿や渋谷にいる33歳女性はもっとオシャレで、婚活ではそういう方がライバルになるんですよ。結婚相談所でも写真で興味を持たれないと、自己紹介文は読んですらもらえないんです。
婚活では、人気レベルが自分と同じ相手としか結婚できないんです。申し訳ないけれど、今の加奈子さんだと人気女性にはなれないです。女性の人気は、外見が一番影響します」
筆者は女性からの相談が多いので、マッチングアプリを男性で登録し、登録している女性たちを閲覧できるようにしています。説明のために、加奈子さんに男性が見ているマッチングアプリの検索画面を見せました。
「
かわいい人ばっかりなんですね」
「そうなんですよ。こういう人と比較検討されちゃうんです。ヘアセットとかメイクは習って、外見レベルを上げてから婚活した方がいいですよ」