圧倒的なグロテスクさに衝撃…松本穂香が「容姿の衰えに直面する元トップ女優」の最後に痛感したこと
女優だから、世間に晒されている人間だから…
印象に残ったのは、彼女を取り囲む他者の描かれ方です。絶賛の声であろうが、非難であろうが、圧倒的にグロテスクに表現されている。中身のない彼らの声はとことんまで重苦しく、彼女の中に残り続けていく。
それは積み重なり、最後は彼女ごと滅ぼしてしまう。すべての一言が致命的な一言になりうる事を、私たちはもっと理解しないといけない。
女優だから、世間に晒されている人間だから、ではなく。人と人が関わり合う上で、言葉には常に責任が伴うことを、しっかりとわかっている必要があると改めて思いました。いや~、凄まじい映画だった~!
●『サブスタンス』
配給/ギャガ 公開中 ⓒThe Match Factory
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<文/松本穂香>
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1997年2月5日生まれ。大阪府出身。2015年『風に立つライオン』で長編映画デビュー。2017年連続テレビ小説『ひよっこ』に出演して注目を集め、2018年にはTBS日曜劇場『この世界の片隅に』で主演に抜擢。2023年、映画『“それ”がいる森』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2024年10月期月9ドラマ『嘘解きレトリック』では鈴鹿央士とともにW主演を務めた
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