Entertainment

「『あんぱん』観るのやめようかな」の声も。“視聴が辛い根本理由”は暴力じゃなかった

唯一の癒しスポット、健ちゃんの存在

 しんどい展開が続く中で、嵩の親友・辛島健太郎(高橋文哉)が登場した時の安心感といったらなかった。第51回のラストで、「新兵、たるんどるぞ」と嵩を叱責した瞬間、「健ちゃんも軍国主義に染まってしまったのか?」と不安で仕方なかったが、翌日の第52回ではいつも通りの健ちゃんでひと安心。  ただ、「(軍隊は)頑張れば、それなりによかとこばい」と口にし、第53回では「いざ出陣の命令が下ったら、大和魂で戦うだけばい」と猛々しい発言を見せ、着実に軍隊へ順応している様子には寂しさを覚えた。それでも、健太郎の存在が唯一の癒しスポットであり、なんとか嵩と健太郎のやり取りを見ながら、見るに堪えない日本の過去を目に焼き付けたい。 【関連記事】⇒『あんぱん』母・松嶋菜々子の“叫び”以上に心を打った、“もう1人の母親”の顔が忘れられない <文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ