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「70歳を過ぎても恋できる人」の特徴。老いを感じても、“暴走する高齢者”にならず楽しむには

ニュースをにぎわせる「暴走する高齢者」

 たまたまではあるが、三浦友和が73歳だったから成立したとも言える。年齢を受け入れながらも、まだ自らの「若さ」を信じる面もあり、自分の心の変化を客観的に見つめる冷静さと知性と理性がある。  暴走する高齢者の話がときどきニュースをにぎわせるが、なぜ暴走するかというと理性を司る大脳が衰え、ストッパーが効かなくなるからだという。成瀬にはその片鱗もない。知性と理性、そして冷静さが自らを抑え込むのではなく、自らを客観的に見つめておもしろがることを可能にしているのだ。  70代であろうと恋はする。胸がチクチクすることさえおもしろがれれば、その恋は素敵なものになるはずだ。時代の変化、自らの心の変化、変わることへの興味と関心を失なわず、真正面から受け止めることこそが、大人の恋なのかもしれない。

70代の素敵な恋は、ドラマの中だけじゃない

 実際、72歳の男性とつきあい始めて1年たつユカリさん(70歳・仮名)は、深く静かに続く恋を楽しんでいる。
笑顔のシニア女性

写真はイメージです(以下同じ)

ふたりとも今は独身ですが、恋を燃え上がらせようという意図は特にないんです。好意を抱きあっていることはわかっていて、これは恋だという認識もある。でもその先に進もうとは思っていない。なぜなら相手が大事だし、今のまま静かに潜行したほうが長続きするから。徐々に相手を知っていくのがとても楽しいんですよね」  結婚という日常生活がほしいわけではない。ふたりともひとり暮らしだが、子どもやきょうだいが近くにいる。彼のことは友だち以上恋人未満として、子どもたちにも紹介している。
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気持ちが動くのは、生きている証拠
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