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「その手どうしたの?」日焼けでバレた“秘密の仕事”。35歳女性が、恋人の前で泣き崩れたワケ

新しい仕事のことを、遠距離恋愛中の彼に話せない

 そしてそんな友理さんには、お付き合いを始めて2年目になる遠距離恋愛中の彼・智史さん(仮名・30歳/会社員)がいるのですが……。 「智史は私がイラストレーターをしていることをすごくかっこいいと尊敬してくれていたので、一切相談なんてできませんでした。がっかりさせたくなかったですし、嫌われるのが怖かったんです」  友理さんは智史さんにイラストレーターとして順調だという嘘をつきつつ、検針員としての研修がスタートしました。

忙しい仕事で、嫌なことを忘れて強くなれるかも

「それが思っていた以上に過酷な仕事で驚いてしまい、すぐに私には向いていないかもしれないと思いました。まず水道メーターの読み方が独特で問題集をたくさんこなして練習しないといけないですし、雨の日も風の日も地図を見ながら連日違う場所に行きメーターを探して回って、毎日とにかくクタクタで。家に帰って落ち着くと即寝落ちしてしまうような日々でしたね」 寝落ち ですが、その忙しさがかえって友理さんの傷ついた心を癒してくれたそう。 「なにしろ覚えなければいけないことはいっぱいだし、今まで運動なんてたいしてしてこなかったくせに自転車で何時間も走り回るので、疲れて悲しいことを思い出す暇なんかなくて。これをしばらく続けていたら嫌なことなんて忘れて強くなれるんじゃないか? と思い、とにかく修行だと思って無心で打ち込んでいたんですよ」
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「どうしたの、その手? そんな黒くなって」と彼
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