「本物にしか見えない」バラの花の正体に衝撃。実は“コンビニにも売ってる食べ物”でできていた!?作者を取材
実はこのバラ、本物じゃありません。背景に写っているハイチュウ(グレープ味)を素材に再現された“つくりもの”のバラなんです。
製作したのはパティシエで、砂糖菓子アーティストを意味する「SUCRETIER」の長谷川健太(@kenta_sucretier)さんです。なぜ、ハイチュウでバラをつくったのか、ご本人に聞いてみました。
――なぜ、ハイチュウを使ってバラをつくったのでしょう?
長谷川:僕はシュガークラフト(砂糖でできた手工芸品)が専門なのですが、海外ではすでに有名なシュガークラフトも日本では知ってる人が少ないのが現状です。そこで、身近なものを使った作品をXで発表することで、多くの目を引きたいと考えたんです。
ハイチュウがスライムみたいな形になったら、それをつぶして薄くて丸いパーツをつくります。
それを花びらに見立て、順々に巻きつけて何重にもすることで一輪のバラが完成します。
――Xにアップされた画像では、バラの横にグレープ味のハイチュウが置いてありました。このバラは、グレープ味のハイチュウのみでつくったのでしょうか?
長谷川:紫の部分はグレープ味で、緑の部分は青りんご味です。
――バラだけにイメージしやすいのは赤……つまりストロベリー味かなと思ったのですが、グレープ味と青りんご味を使った理由は?
長谷川:僕のなかで「ハイチュウは紫が一番強い」という印象があったんです。逆に、僕の勝手なイメージですけど赤はサブっぽかったので……(笑)。単純に、一番人気の色でつくってみました。
――「ハイチュウといえば」という色と味でつくったほうが、フォロワーにアピールしやすいと考えたわけですね。愚問ですが、Xで発表した後にこのバラは食べましたか?
長谷川:はい。
――おいしかったですか?
長谷川:そうですね。まんま、ハイチュウという感じでした(笑)。
ハイチュウでバラをつくった理由
――普段はどんな素材で作品をつくっているのでしょうか? 長谷川:いつもは粉糖と卵白に増粘剤を足し、粘土状になったものをメインに使っています。 ――ハイチュウを使えば、その工程をスキップしていきなり作品がつくれるということですね! ちなみに、バラをつくるためにどのくらいの時間とどのくらいのハイチュウを要しましたか? 長谷川:ハイチュウは3粒くらいで、製作時間は15分ぐらいでした。 ――たった15分! 具体的に、このバラはどうやって完成したのでしょう? 長谷川:ハイチュウは意外と柔らかいので、手の熱で簡単に造形を変えられるんです。なので、まずはハイチュウを手にとり、バラの芯というかつぼみみたいな形をつくります。これ。ハイチュウ。作った。薔薇…( □ ) pic.twitter.com/C3sXt8a9UV
— 長谷川健太@ (@kenta_sucretier) March 10, 2025



――難しそうですね……。 長谷川:バラの造形自体がわかってしまえば、かなり挑戦しやすいと思いますよ。 ――あ、我々でも挑戦しやすいんですか!ハイチュウ。薔薇。作りかた。教える。 pic.twitter.com/W37DRaYdFp
— 長谷川健太@ (@kenta_sucretier) November 7, 2024