悲しそうな顔をする甥っ子を見た美里さんは2人を引き離し、「ちょっと話がある」と和明さんを別室へ呼び出しました。
自分の甥っ子には優しいのに、なぜ、あの子には冷たく当たるのか……。美里さんが理由を尋ねると、和明さんから返ってきたのは「だって、あの子は馬鹿そうだから(笑)」という、まさかの返答!

あっけにとられる美里さんを前に、和明さんは「俺のほうの甥っ子は頭が良くて出世しそうだから、小さい頃に恩を売っておけば、将来困った時にいいだろ? でも、あの子は勉強もあんまりって聞くじゃん? 面倒を見る意味がないよ」との本音も漏らしました。
「俺たちは子どもができないから、使えそうな甥っ子に恩を売っておかないとね」という和明さん。その姿に、美里さんは恐怖を感じたといいます。
「まさか、損得勘定で子どもの面倒を見ていたとは思わなくて……。ずっと優しい人だと思っていたので、こんな計算高かったんだと驚きました」
美里さんは「老後の世話を甥っ子に頼もうなんて図々しいし、あなたの勝手な未来の計画で、うちの甥っ子を傷つけないで」と告げましたが、「里美はわかってないなあ(笑)」と一蹴され、和明さんの態度は変わりませんでした。
「今も、夫は姉夫婦の甥っ子に優しい。でも、そこに隠された本音を知ってしまったので、その光景を見ても微笑ましいと思えなくなってしまいました」
誰かをあてにするよりも、自分で自分を養えるよう、老後に備えて貯蓄や知識を身に着けていってほしい。そんな美里さんの願いは、届く日が来るのでしょうか。
<取材・文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291