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「シニア料金だけど、まだおばあさんじゃない」草刈民代が明かす“60歳のリアル”と戸惑い

バラエティー番組に臨むスタンスは

草刈民代――最近では、野呂佳代さんとの『世界頂グルメ』(日本テレビ系)フィレンツェ旅(2025年2月19日放送回)など、バラエティー出演も多い草刈さんですが、食レポなど含めバラエティー番組に出演するときはどんなスタンスなのでしょうか? 草刈:基本的には何も考えず、番組のディレクターさんからご指示いただいたことを楽しみながらやらせてもらっています。私はどんなことでもやってみたいタイプです。『世界頂グルメ』は野呂佳代さんが私を指名してくれました。 野呂さんとは本当に仲良くなりました。それまではバラエティは専門外と思っていたので、どのようにいたらよいのかよくわからないところがありましたが、野呂さんとの旅は心から楽しむことができました。 ――あるいは、『ぽかぽか』(フジテレビ系、2025年5月7日放送回)では甥っ子さんたちがVTR出演して草刈さんを「ジャイアン」と形容していましたね。たしか甥っ子による「ジャイアン」形容の初出は、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)内で放送されていた「本音でハシゴ酒」(2019年8月9日放送)出演回だったかと思います。 草刈:これは声を大にして言いたいんだけれど、それは甥っ子たちに対する妹たちの刷り込みです(笑)。でも子どもの頃、妹たちに対してはジャイアンみたいなところがあったと思うので、それは否定しない(笑)。

「やっとラクに、楽しみながらやっていいと思えるように」

草刈民代――バラエティ面での草刈さんのイメージが新たに広がっています。 草刈:踊っている時からいろいろな経験をさせていただいていますが、やっと、ラクに、楽しみながらやっていいと思えるようになりました。 ――その意味では『バレエ男子!』監修・指導は、バレリーナと女優というふたつの立場を掛け合わせた集大成かと思いますが、この先の展望を教えてください。 草刈:その年代に合った集大成をいくつかやりたいと思います。一つは若い人たちのためになるようなこと。あとはやって意味があると思えること。その二軸から目指したいことはいくつかあります。人それぞれ、その世代ごとに、その時だからこそできることがあると思うんです。 『バレエ男子!』の仕事はまさに今だからできたことです。この先も様々なことが起こると思うけれど、自分にとって必要なことは逃さずに、なるべく納得した形でやり遂げたいですね。お芝居にしてもこの年でないとできないことや、この年だからこそできることを。 そのためには常に更新する意識が何より大切だと思っています。もう60歳なのだから、エネルギーが枯渇していくのはあたりまえ。でも、これまで自分が培ってきたものを、ここぞという時に活かすためにも、枯渇させない工夫が必要と思っています。そして、変化の大きな時代にどのように生きていくのか。年齢問わず、この時代だからこそ発揮できるものがあるはずです。これからも、アンテナを張り巡らせて、自分を磨いていきたいですね。 <取材・文/加賀谷健 撮影/鈴木大喜>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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『バレエ男子!』番組情報
番組サイトはこちら
見逃配信は「MBS動画イズム」 「TVer」にて視聴可能
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