「女性に性欲があると思わなかった」ドラマ化で寄せられた意見。新たな価値感を示したい『マイ・ワンナイト・ルール』原作者の想い
現在、コミックシーモアで連載中の『マイ・ワンナイト・ルール』(著:なかおもとこ/シーモアコミックス))の主人公・成海綾は、外資系の旅行会社で働く33歳独身女性。ある時期から突然暴れ出した性欲を鎮めるため、自分だけの“ワンナイト・ルール”を定めてお相手探しに奔走する――。
一風変わったオトナのラブコメディを描く同作は、今年1月にドラマ化されて話題に。主人公の成海綾を足立梨花さん、彼女の上司でバツイチモテ男の堂島吾郎を平岡祐太さんが演じ話題に。
後編では、ドラマ化の経緯や今後の展開について、作者のなかおもとこさんと担当編集者の高澤さんにお話を聞きました。
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――ドラマは3月に最終回を迎えましたが、原作は今も連載中ですよね。ドラマの最終回はどのように決められたのでしょうか?
なかお:ドラマ前半の時点で原作には追いついているので、後半は「意図に沿ってください」とお伝えして、改めてヒアリングをしてもらいました。現時点で私が考えている作品のラストも共有しつつ、最終回の脚本の内容をすり合わせながら作りましたね。
――原作の終わり方は決まっているんですね! ドラマのラストはいかがでしたか?
なかお:伝えたいテーマと合致していて、納得のラストでした。漫画とドラマは別物と考えてはいますが、制作にも関わらせていただける環境は、本当にありがたかったです。
――いち視聴者ながら、作り手のみなさんのこだわりを感じたドラマでした。漫画のほうは、今後どんな展開が待っているのでしょうか?
なかお:先ほど触れたようにラストは決まっているんです。ただ、まだ消化したいテーマが複数あり、それを形にしてからクライマックスに向かう予定です。そのなかには、さらにセンシティブな内容も含まれているので、丁寧に描いていきたいですね。
また、キャラクターが抱える“性への想い”はそれぞれまったく異なっているので、一人ひとりにスポットを当てながら進めていきます。現実世界でも、性に奔放な人もいれば、他人の手すらも触りたくないという人もいて十人十色。作中でもそうした価値観を示していくのが目標です。
ドラマと原作はラストは違う?
一人ひとり異なる“性”への想い
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