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「女性に性欲があると思わなかった」ドラマ化で寄せられた意見。新たな価値感を示したい『マイ・ワンナイト・ルール』原作者の想い

“時代の一歩先を行く価値観”としてドラマ化作品に抜擢

――たしかに「男は性欲が強い」という先入観を持たれて困っている男性もいそうですね。 なかお:そうですよね。ドラマ放送時は男性から「女性に性欲があるとは思わなかった!」という感想が来る一方で「すべての男がヤリ捨てするわけではない」とか「男だってセックスから始まる恋もある」という声が寄せられたんです。厳しい意見もありましたが、ドラマのおかげで新たな価値観に触れられたのは、作品にとってもプラスになりましたね。
kindle版『マイ・ワンナイト・ルール』より

(C)なかおもとこ/シーモアコミックス

――そんなセンシティブなテーマを扱った『マイ・ワンナイト・ルール』のドラマ化が実現した経緯を教えてください。 担当編集 高澤さん(以下、高澤):「コミックシーモア」で連載中の作品がドラマ化するときは、こちらからテレビ局にご提案したり、反対に局側から映像化の打診がきたりもします。 今回は、編集部の営業担当者がテレビ東京のプロデューサーの方と知り合いで、何作かご提案したなかに、『マイ・ワンナイト・ルール』がありました。その後、プロデューサーさんから火曜日の深夜ドラマとして「これしかない!」という熱意とともに、ご依頼いただいたのがはじまりです。 選ばれた理由としては、近年の深夜ドラマは“時代の一歩先を行く価値観”をテーマにした作品が多く、さらに性的なニュアンスがあると視聴率も獲得できる。また、想定していた視聴者層と主人公の年齢が近いのも決め手だったそうです。

現場と二人三脚で作り上げたドラマだった

――すべての条件がバッチリハマっていましたね! たしかに、仕事から帰りやお風呂上りの時間にぴったりです。 なかお:30分ドラマという時間もちょうどよかったですよね。そして、豪華なキャスティングに加えて本編に沿った脚本を作っていただき、素晴らしいエンターテインメント作品に仕上げてもらいました。主演の足立梨花さんは、SNSも駆使しながらリアルタイムでドラマを盛り上げてくれてサービス精神も旺盛! ドラマに関わってくださったみなさんには、本当に感謝しています。
高澤:足立梨花さんは綾そのものでしたね。素晴らしかったです! なかお:それに高澤さんも、担当編集として脚本の内容をしっかりチェックしてくださったのも心強かったです。私よりも脚本に修正を入れてくださいました(笑)。
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ただの“セクハラ上司”や“チャラ男”にならないように
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