業界人「SNSの普及で“業界”との距離が近くなった」
しかし、webメディアやSNSの普及などによって、誰でも発信できる時代になり、インフルエンサーやYouTuberなどという、大手芸能事務所や組織に所属しない、素人に近い存在でも世間に影響力を与える存在も現れています。また、SNSによって、タレントやそれに携わる人々が
どこか身近に感じられる存在になってきました。
「メディアや業界人が感覚的に身近な存在になった結果、一般人も共感や没入がしやすくなったように思えます。かつては業界モノというと、お仕事モノだった。しかし、身近に思えるようになったことで、
生活の範囲中に業界人がいる世界が描けるようになった、ということではないかと」
他業界人からは「制作費の問題も関係している」との声
また、他の業界人からはこんな事情も垣間見れるという声が。
「制作費の問題もあるでしょうね。業界が舞台であれば、ロケもセットも“ありもの”を使えるので、ハウススタジオを借りたり、セットの作り込みをしなくてもいいし、許可取りもスムーズです。
土日は局内でドラマ撮影がされていることも多々あるんですよ。業界モノに限らず、私のデスクがドラマで使われることがよくあります」(テレビ局勤務・Oさん)
「メディアやマスコミが舞台だと、
話題の人物やタレントを本人役で出すことができるので、話題性を提供できるんですよ。メタフィクション的な展開を作れてバズリを狙いやすい」(制作会社・AP)
「こっちにとって当たり前の事実を描くだけで、視聴者が喜んでくれる。ロケ弁の愚痴とか、バーターの裏側とか」(放送作家・Mさん)
芸能界やメディア業界が舞台になることに、いろいろなメリットがあるようです。