『週刊柴犬』の「飼い主よ、察したまえ 拒否柴には深い訳がある オイラ達には拒否する深い理由があるって知らないのかい?」という記事タイトルにも惹かれました。実際、拒否柴にはどのような深い理由があるのでしょうか?

「飼い主よ、察したまえ」という呼びかけにドキッとする
「時と場合によりますが、私の想像だと『もう疲れた』『あれ、なんでこんなところに来ちゃってんの?』『ここからどっちに行こうかな?』『今、人間には聴こえない周波拾ってるから静かにして』『ウン◯の目的は果たしたので抱っこされて帰りたい』とかですかね?」
「ノーギャラでお手なんて無理」(『週刊柴犬』)や「我が身を刃物で切り刻まれる戦慄の瞬間 爪切り」(『本当にあった柴犬の怖い話』)、「たまには飼い主が『いい子で留守番』したら?」(『柴犬口論』)など、表紙に踊る記事タイトルが秀逸でおもしろいです。しばわんこさんの本業は編集者さんなのでしょうか?
「本業は、主婦 兼 営業事務で、編集とはまったく無縁な業種です。強いて言えば、子どもの頃から“人とは違うものを作って楽しんでいるタイプ”でした。グッズ展開されていないキャラクターのグッズを手作りしては、ニヤニヤしています(笑)」
今まで発表してきた架空の雑誌に対し、フォロワーの方々から寄せられた反響のなかで印象的なものはありますか?
「今年9月から、NHKで“柴犬雑誌編集部のドラマ”(『シバのおきて~われら犬バカ編集部~』)が始まることになったそうです。SNSで流れてきたドラマの告知画像はまさに雑誌表紙風で、フォロワーさんから『これも、しばわんこさんが作った表紙かと思った』と教えられたときはビビりました(笑)。
『公共放送で私の妄想が現実化した……という幻覚?』とも一瞬思いましたが、まったく無関係ですし、内容や趣旨もたぶん違うと思います」
最後に、今構想している新たな“架空の雑誌”の構想を教えてください。
「今準備中なのは、『飼い主飼育BOOK』と『世界柴犬物語シリーズ』です。内容はお楽しみ! です(笑)」
現実社会では雑誌業界に逆風が吹いていますが、妄想のなかでは柴犬雑誌が躍進中。これからも続々と発刊されるとのことで、どの雑誌も定期購読したいくらいです!
<取材・文/寺西ジャジューカ>