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「お金を使うことに罪悪感があった」3児のシングルマザーの告白。落ち込み続ける日々を変えた“映画館での出会い”とは

孤立しがちな母子家庭に“シェアハウス生活”はぴったり

 そんな生活の中で、凪さんが助けられたのは「女性専用シェアハウス」。  凪さんはお子さんが高学年になるまで、家族でシェアハウスで暮らしていたそうです。テレビで知ったシェアハウスの存在に興味を持ち、実際に住んでみると、経済的なメリット以上に大きな気づきがありました。 nagi-20250806-2広い共用のダイニングキッチンがあって、誰かが食事しているのを見るのも好きでした。人の目があるからだらけないし、入居者のみなさんの推し活や仕事の話を聞けるのが楽しかった」  若い独身女性が多く住むその空間では、誰かと会話を交わし、日常を分かち合うことができました。孤立しがちな母子家庭の生活にとって、そのつながりは何よりも大きな支えでした。

自分を責める私を救ってくれた「ある日の出会い」

 現在、“推し活”が趣味だという凪さんですが、当初は推し活に対して冷ややかな目で見ていたそうです。「無駄遣い」「贅沢」といったイメージが先行し、自分とは無縁の世界だと感じていたのです。  しかしある日、お子さんに誘われて観に行った映画『東京リベンジャーズ』で、ドラケン(龍宮寺堅)役の山田裕貴さんに惹かれていきました。  最初はグッズの購入にも抵抗があり、「このお金で子どもの服や食べ物を買った方がいいのでは」と迷います。ですが、思い切って手にしたグッズを眺めるうちに、何度でも楽しめる“コスパの良さ”に気づきました。  SNSを通じて、同じ“推し”を愛する仲間もできました。 「推し活でつながった人って、私生活を探ってこないんです。結婚してるか、子どもがいるか、正社員かどうか、そんなことは関係なくて。子どもつながりや職場のつながりとは違って、マウンティングがなくてすごく楽でした」  ただ、最初からうまくいったわけではなく、動画配信サービスを片っ端から契約してしまったり、SNSで情報を追いすぎてしまい反省した時期もありました。調整を重ねた今では、予算と時間をきちんと決めて、自分のペースで推し活を楽しめるようになったそうです。 「推しに出会ってから子どもたちから『ママ楽しそう』って言われるようになりました。推しがいることで、子育ての日々も前向きに、幸せに感じられることが増えてきたんです」
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「恋愛は無理」と思っていたけど……
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