「明らかに顔色が悪く無口になった私の様子に気づいた彼が声をかけてくれた頃には、もうほとんど病人のようだったと思います。すると彼が、『
このまま帰るのはしんどいだろうからホテルで休もう』と提案してきて、しんどすぎた私は誘導されるがままホテルに行ってしまいました」
本来であれば、気のない相手の誘いは断るはずですが、今回は体調が悪すぎて耐えられなかったと話します。

「ホテルに行きましたが、
お風呂も入れずすぐに寝てしまったので、もちろん何も起こりませんでした。
彼があの夜どういう心境だったのかは分かりませんが、おかげで朝には体調も回復したので、ホテルで休ませてくれた彼には感謝の気持ちでいっぱいでした」
そんな災難なデートの後、彼の様子がおかしいことに気づきます。
「デートの後にまた彼から連絡が来たのですが、
今までの接し方と明らかに違っていて、まるで自分の彼女に接するかのような態度で驚きました。どうやら、ホテルに行ったことが彼のスイッチを押してしまったようで……。脈ありだと勘違いさせてしまったんだと思いました」
三船さんのことを下の名前で馴れ馴れしく呼んできたり、頼んでもいないアルバイトの迎えにも来ると言い張ってきたり、その変容ぶりには違和感だらけ。
さらに、彼は周囲の自分の友人にも『もうすぐ彼女ができる』『夏にめっちゃいいことがあった』と言いふらしている様子。
このまま勘違いさせたままだとまずいと思い、三船さんが
彼に脈なしであることを伝えると……。