「彼氏にフォークを刺された」女性が描く、歴代メンヘラ彼氏たち。「なんでこんな男ばっかり…」<漫画>
2年前に話題を呼んだエッセイ漫画『メンヘラ製造機だった私が鼻にフォークを刺された話』(前田シェリーかりんこ著、KADOKAWA、2023年)。
ネタ的なタイトルに「いやいや、さすがにないでしょ」と苦笑した私が思わず息を止めてしまったのは、わずか数ページあとでした。著者の前田シェリーかりんこさんは、当時の彼にフォークを刺されたのです。鼻の奥深くまでざっくりと、1ヶ月の入院を要するほどに。
ところが超ド級なメンヘラ彼の歴史は、これだけでは終わりませんでした。
今回ご紹介するのは、その続編『お気楽ポジティブ女の私がメンヘラ製造機になった話』(KADOKAWA、2025年8月)。続編では、どうしてメンヘラホイホイになってしまったのかを掘り下げています。

漫画は基本的に著者の実体験で、会社員で育休中にブログで過去の衝撃体験を漫画にして載せたところ、話題になって書籍化されたそうです。読んでいると、悪いのは100%相手の男たちだし、傷害罪になるレベルの話もあります。でも、かりんこさん自身は、「なぜ私はこんなメンヘラ男ばかり引き寄せるのか」と考えてしまうんですよね。
かりんこさんは、ごく一般的な家庭に育ち、不登校になった時期を乗り越えて、社会人になりました。人間関係に多少のトラブルはつきものですが、誰もがうまく立ち回る方法を学んでいきます。大人としてのたしなみのひとつではないでしょうか。
やがて彼ができて、順調な交際がはじまったかと思いきや、彼に尾行に待ち伏せ、ありえない数の電話やLINEをされ…、彼がじょじょに壊れていくのです(暴力的なシーンもあるのでご注意ください)。




