今期ドラマにゲスト出演した33歳俳優の父は“まさかの有名俳優”。名前の由来は父が歌ったCMソング
時任勇気のビジュアル的演技
実際の演技はどうか?「顔面国宝」という艶やかなコメントとは裏腹に、時任勇気が演じるのはかなりハードな役柄。『スティンガース』は、警察庁審議官・西条巧(玉山鉄二)責任の下、FBIで実績をつんだ二階堂民子(森川葵)を室長として設置されたスティンガースの面々が難事件をあざやかに解決する。 第2話では、カップル配信者ばかりを狙う誘拐事件を捜査。誘拐の実行犯を時任勇気が演じる。犯人は清掃業者を装って、配信者たちが催すパーティーに潜入。ターゲットを見つけては誘拐を繰り返す。 おとり捜査で誘拐された二階堂と元捜査一課・乾信吾(藤井流星)が仰ぎ見る犯人は、髭面で狂気の表情を浮かべる。「形から入る」と本人が言うように、時任勇気の長身が特に際立つローアングルの画面からは、時任勇気のビジュアル的演技とその役作りの力強さを感じた。 バブル時代を象徴する曲名が、こうして俳優である息子の演技を支える強壮剤になっているのかもしれないなんて考えてみた。 <文/加賀谷健>
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