川釣り中に“猛アプローチ”してくるボロボロの子猫を保護→9年後の優しいお顔にほっこり。毛色もガラッと変化
毛色の変化で「白猫詐欺に遭った」と気づいた
「保護当初は捨てられたショックからか、少しやさぐれていて目つきがキツい時もありましたが、だんだん優しい顔つきに変わっていきました」
大物のナツちゃんは、自分よりもはるかに大きなハルちゃんにも臆することなく、マイペースな姿をたくさん披露したそう。中でも、印象的なのはストーブ前の特等席を奪うナツちゃんの姿です。
家族や心優しいハルちゃんに甘やかされたナツちゃんは、ツンデレなレディに成長。家族みんながいるリビングでは素っ気ない態度を取りますが、2階の和室でおしけんさんと2人きりになると、デレモードに。そのギャップにも、おしけんさんはハートを奪われています。
猛アプローチされた出会いの裏にあった“不思議な偶然”
ただ、その後はカーテンをつたって降りられるように。今では猫らしく、カーテンレールから床へ飛び降りているそうです。
「実はナツと出会った日、7年間一緒に働いていた元同僚の女性が強盗に襲われて命を落としました。亡くなった時間帯も同じだったので、ナツの必死な鳴き声は彼女の断末魔の悲鳴で、ナツは彼女の生まれ変わりなんじゃないかと思えてなりません」
不思議な偶然も感じさせる出会いであったからこそ、おしけんさんにとってナツちゃんは特別な存在。これからも、そのニャン生を温かく見守っていきます。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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