「決まった時間にメシを用意しろ!」自分勝手な同居の義父を黙らせた“嫁の反撃”が最高
夫も巻き込んだ「モラハラ義父への復讐」がスタート!
その日からみきさんは義父の要求を飲まない日常を送るべく、試行錯誤し始めました。まず行ったのは、義父が自分たちの居住スペースに入れないよう、ドアに鍵をつけることです。
「何かを要求したくても、義父が無断で居住スペースに入ってこられないようにしました」
また、できる限り耳栓やノイズキャンセリング効果のあるイヤホンをつけたり、ヘッドホンでBGMを聞いたりして、義父の言葉が聞こえないように工夫して過ごしたそう。なお、その間、義父のご飯は一切作りませんでした。
そんな生活を2~3日ほど続けたところ、夫から「父さんのご飯を作ってあげてくれないか」と言われました。義父は、ご飯を作ってもらえないことを夫に訴えたのです。
実はみきさん、ある計画が頭にあったため、この言葉を待っていました。思い描いた計画が成功するよう、みきさんはまずは夫に、自分がどんな言葉で罵倒されたかを説明。その上で、「私はもう作りたくない。気になるなら、あなたが作ってあげたら?」と言いました。
すると、夫は少し黙った後、「分かった。俺が作り置きする」と承諾。みきさんは義父と顔を会わせたくなかったため、作り置きのご飯は義父が希望する食事時間の前に、階段上の踊り場に置いておくことに決まりました。
夫の“飯マズな才能”を義父への復讐に活用したら…?
一見、親子仲が深まりそうなこの復讐法をみきさんが選んだのには、深いワケがありました。
「実はうちの夫、天才的な飯マズ夫なんです。レシピを見て作っても、なぜかマズくなっちゃうんですよ(笑)」
みきさんの予想通り、義父は夫が作ったご飯を大批判するように。夫は帰宅すると同時に、義父から食事のマズさを叱られるようになりました。
そんな生活が1ヶ月ほど続いた頃、夫に限界が……。いつもは義父の罵声を静かに受け止めていましたが、その日は「毎日うっせーよ! くそジジイ! こっちは忙しい中作ってやってんだよ! そんなに文句言うなら、俺ももう知らねえから自分で何とかしろ!」と激怒したそう。
「もともと物静かな人なので、そんなに強く言えるんだ……とビックリしましたが、想っていた通りの結末になってよかったです」
なお、誰にも食事を作ってもらえなくなった義父は、スーパーやコンビニでお弁当を買うようになったそう。近所の人に「老後は、嫁も息子もあてにならん」と愚痴を言い、自分の言動を顧みない生活を続けています。
自分を犠牲にして義父に尽くしつづけなくてよかった……。そう話すみきさんの強さは、似た状況の方に深く刺さるはずです。
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<取材・文/古川諭香>古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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