――今まで制作してきたおにぎりアートのなかで、担当者さんのフェイバリットはどの作品になりますか?

おにぎりになぜかムンクの『叫び』
担当者:“画家の絵画シリーズ”では、ムンクの『叫び』ですね。

おにぎりになぜか『モナ・リザ』
あと、フェルナンド・ボテロという画家が描いた『モナ・リザ』(レオナルド・ダ・ヴィンチ作『モナ・リザ』のオマージュ作品)のおにぎりアートもお気に入りです。『叫び』と『モナ・リザ』の2つは特に反響が大きかったです。

さつまいもを模したおにぎりアート。それっぽい紙を巻いてそれっぽくしてある
“食べ物シリーズ”では、焼きいも、天むす、メロンパンとクロワッサン、梅干しおにぎり、チョコパイ、雪見だいふくが気に入ってます。どれがフェイバリットかは決められないので、Instagramを見て判断してください(笑)。

天むすを模した“具なし 天むす風おむすび”。よく考えると虚しい……?
――アトリエにお伺いしたら、これらのおにぎりアートを見たり手に取ったりできるのでしょうか?
担当者:普段はInstagramにのみ載せています。アトリエで食べた後は捨ててしまうので、実物を見る機会はなかなかないと思います。
ただ、リクエストしていただいたおにぎりアートをつくることはよくあります。たとえば、練乳のおにぎりアートはリクエストをいただいて描いた作品です。

メロンパンとクロワッサンを描いたおにぎり
――Instagramでおにぎりアートを見た方々からはどのような反響が寄せられていますか?
担当者:アトリエでは絵画制作を行ったり絵画教室を開講しているため、“画家の絵画シリーズ”は特に喜ばれています。「次はなにかな?」とみなさん期待をしてくださるので、毎回真剣に考えています。軽い気持ちでふざけて描いていたのが、真剣にふざけている状態です(笑)。

梅干しおにぎりを模したおにぎりアート
――「今後、こういうおにぎりを描いてみたい!」と構想中のモチーフがあれば教えてください。
担当者:具がなくてもおいしく感じるような“食べ物シリーズ”と、「そんな絵画もあるんだ!」と勉強になる“画家の絵画シリーズ”を増やしていきたいと考えています。
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アトリエを主宰しているプロの画家が「真剣にふざけて」制作したおにぎりアート。軽い気持ちで始めたことだったのに、すぐスイッチが入るあたりはさすがアーティストですね。
食べると芸術センスが上がりそうな気もしますが、われわれが食べるチャンスはないのだそう。ならば、自作の塩おにぎりを食べながらInstagramでおにぎりアートの新作を待つばかりです!
<取材・文/寺西ジャジューカ>