Fashion

服のすそを出して“だらしなく見える人”と“おしゃれに見える人”の、わかりやすい違い。ほんの少しの差で一気にダサ見え

 みなさんこんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。  雑誌やSNSで、当たり前のように使われる「抜け感」や「着崩し」というファッション用語。意味はなんとなく分かるものの、具体的な定義や着こなし方を明確に理解するのは難しいと感じませんか? しかも、一歩間違えれば「だらしない格好」と思われてしまうのが怖いところです。  そこで今回は、改めてファッションコーデの王道テクニックであり、かつ難易度の高い「抜け感&着崩しテクニック」について解説していきます。

そもそも「抜け感」ってなんですか?

 おしゃれ好きや美容師さんがよく使う「この抜け感がぁ……」の抜け感。いや、言いたいことは分かりますが、そもそも抜け感って一体なんなの? と思わず突っ込まずにはいられませんよね。  改めてお伝えすると抜け感とは、「適度にきちんとしていない様相やスタイル」を指します。 抜け感とは 例えば服の着こなしにおける抜け感は、シャツのボタンを開けてデコルテを見せたり、素肌が見える面積を増やしたりするときに使われることが多いですね。髪型でいえば、毛先に隙間を作ったり、後れ毛を出したり。ヘアカラーでは、重さをなくし軽い印象を作るときにも使われる表現です。  つまりは「堅苦しく見えない・リラックスした感じ・軽やかな雰囲気」全般を意味します。そうした雰囲気を服装や髪型、メイクなどで表現したいときに私たち専門家は「抜け感」という言葉を使うことが多いですね。

抜け感と着崩しの違い

 「抜け感」と似た言葉に「着崩し」という表現があります。「抜け感」が自然体で軽やかなイメージといった“概念”を表現する言葉なのに対し、「着崩し」は抜け感を作るための具体的な手法・テクニックのことを指します。  例えば、シャツなら袖をまくる、裾を結ぶ、ボタンを開ける、肩にかける、腰に巻く……といったように、普通に着る“以外”の着方を楽しむときに「着崩す」という表現を使います。  着崩しテクニックを使うことで、ほとんどの場合は抜け感も表現できるので、この二つの言葉には重なる部分が多くあります。しかし、あくまでも着崩しは抜け感を作るための手法のひとつ。着崩すテクニック以外にも、抜け感を表現する方法はたくさんあります
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どこまでが「おしゃれ」、どこからが「だらしない」?
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