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今期は豊作! 最終回まで見届けたい秋ドラマ5選。日曜劇場も安定の面白さだけど、秀逸なのは“火曜ドラマ”

ハイセンスな演劇のような『シナントロープ』

 最後は『シナントロープ』(テレビ東京系、月曜よる11時6分~)。2021年に放送され話題を呼んだアニメ『オッドタクシー』を手がけた此元和津也が脚本を担当する。ハンバーガーショップ「シナントロープ」を舞台に、そこで働く8人の若者が複雑に絡み合う様子を描く青春群像劇だ。
 拳銃を持った強盗に果敢に立ち向かう女子大生・水町ことみ(山田杏奈)や、無表情で不気味な新人アルバイト・志沢匠(萩原護)など、やや現実離れした登場人物が多い。加えて、ウィットに富んだ会話も耳心地が良く、ドラマというよりはハイセンスな演劇を見ている気分になる。

今期の考察枠? 期待感を刺激される

 さらに、「シナントロープ」に押し入った強盗・久太郎(アフロ)が所属する裏組織・バーミンや、時折映し出されるマンションの一室を見張るおじさん(山本浩司)と若い男(栗原颯人)の16年前の様子など、いくつもの謎が張り巡らされ、考察要素も豊富だ。さまざまな情報が示されているが、決して渋滞することはなく、ほどよいバランスで描かれている。  あまりに先が見えず、考察らしい考察も難しいほど謎のベールに包まれているからこそ、今後の期待感をいっそう刺激されるドラマと言っていい。  今回紹介したドラマを楽しみにしながら、しんどい日常をなんとか乗り切りたい。 <文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
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