5人組ボーカルダンスユニット・M!LKのデビューは2014年。メンバーの脱退や加入、コロナ禍の活動などを経て“10周年イヤー”を迎えました。
デビューから10年を経てやっとブレイクした昨年まで、常に知名度は「佐野勇斗>M!LK」という状態にあったと思います。それでも佐野さんは、支えて来てくれたファンのために、M!LKとして仲間と売れたいという強い想いで、グループを引っ張ってきました。

CD『M!Ⅹ』(ビクターエンタテインメント)
顔や名前が知られた俳優であれば、音楽業を片手間にやる人も少なくありません。そんななか、佐野さんは紅白やドームツアーといった大きな夢を掲げ、俳優業と音楽業どちらにも全力を注いできたのです。
佐野さんはそうした夢や目標を口にすることで自分を追い込むタイプのようで、まだ紅白が確定ではない段階から『ラヴィット!』(TBS系)など、様々なバラエティ番組でも「紅白に出たい」と公言していました。
2025年に入りM!LKは「イイじゃん」、「好きすぎて滅!」がそれぞれMV再生2850万回、3600万回を超えるなど連続でバズりを達成。『イイじゃん』で第67回日本レコード大賞優秀作品賞を受賞し、念願だった『第76回NHK紅白歌合戦』にも初出場を果たしました。
ブレイクのきっかけとなった「イイじゃん」はまさに“俳優・佐野勇斗”のような著しい「二面性」がある曲調。この楽曲を表現する上でも、佐野さんのこれまでの役者としての経験が活かされているのだと思います。

CD『爆裂愛してる/好きすぎて滅!』(ビクターエンタテインメント)
勢いそのままに放送開始となったドラマ『おコメの女』では、落ち着いた髪色に戻し、カラッと明るく仲間を盛り立てる東大卒のエリート調査官・笹野耕一として躍動しています。ただ、二面性を得意とする佐野さんが演じているため、笹野がどんな男なのか、最後の最後まで観ないとわ
からないという楽しみがあります。
また、テレ朝のお堅いお仕事ドラマは高視聴率でもTVer登録数で苦戦する傾向がありますが、今作は1月25日執筆時点で74万超と、長期シリーズものを除く冬ドラマで3位と好調。若年層に人気の高い佐野さんが、少なからずこの数値に寄与していると考えられます。
M!LK初の両A面CDシングル『爆裂愛してる/好きすぎて滅!』も、2月18日に発売が控えている佐野さん。
俳優業で培った表現力をM!LKに還元し、M!LKで獲得したアイドル的人気を映像作品に生かす。そうした積み重ねの結果『ゴチになります』新メンバーにも抜擢されているように、今の佐野さんは、俳優業と音楽業の両輪がすべての活動に好循環をもたらしていると言えそうです。
<文/こじらぶ>こじらぶ
フリーライター・コラムニスト。言語学修士。男性&女性アイドル、地下、ローカルなど様々な現場を経験。ドラマ、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X:
@kojirabu0419