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『虎に翼』スピンオフは、人気キャラが主人公の“ハードボイルド”。「夜の放送ならでは」の表現はあるのか? 制作統括が語る

「夜だからこそ」の表現はあったのか

 朝ドラは“老若男女問わず楽しめる作品”というイメージが根強いが、夜に放送される今回のスピンオフは、気軽に楽しむには少々重々しい内容な気もする。朝ドラを意識して抑えたこと、あるいは朝ドラとの棲み分けのようなものはあったのだろうか。 「『伝えたいことを描く』ということを大切にしていたので、『朝ドラのスピンオフだからある程度は自重しよう』『今回は朝ドラじゃないから攻めたことをしよう』といった、何かしらの線引きをすることはありませんでした」 山田轟法律事務所『虎に翼』の放送中、いろいろな声がSNSに寄せられていたが、真っすぐに伝えたいことを描いているからこそ、今回のスピンオフも放送後には大きな反響が寄せられそうだ。尾崎氏はSNSの反応について「社会的なものも含め、さまざまなテーマを背負っているドラマなので、当然いろいろなリアクションはあるのかなと。『SNSが荒れるから止めよう』『荒らしてやろう』という様な考えはありません。いろいろな意見が寄せられるのはありがたいなと思っています。」と話した。

女子部の回想シーンがもたらす効果

 本作は回想シーンがところどころに挿入されているが、その狙いを聞くと「『虎に翼』を見ている人も見ていない人も楽しめるように、ということは意識して作りました」と回答する。 山田轟法律事務所「台本上でも回想のタイミングは指示されていて、編集上でもそのタイミングはいろいろと探りました。女子部の回想が流れると『ほっ』とするというか、懐かしく思ってもらえるので、そういう気持ちをファンの人に味わってほしいという思いはありました。また、よねが置かれている抗いがたい現状と、なんだかんだで楽しかった学生時代の対比にもなり、“戦争が奪ったもの”ということを感じてもらうためにも効果的だったと思います」  回想を入れるバランスについては「そこは編集や演出の領域なので何とも言えませんが、試写で見た際にバランスに違和感はありませんでした。前半に女子部の回想が入っているのがとても良く、安心感を覚えました」と振り返った。  よねの視点から描かれる戦後の物語『山田轟法律事務所』は、『虎に翼』とはまた違った手触りで、私たちの胸に迫ってくるはずだ。 <取材・文&人物写真/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
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