智子さんは、彼に本当の年齢を隠したまま付き合うことに。しかし、彼と親しくなればなるほど嘘をつくのが苦しくなっていくのです。
「たとえば、一緒に旅行するときに生年月日を打ち込まないといけないときとか。そのときに打ち明ければよいものを、『もし、ここで本当の年齢を言って嫌われたらどうしよう』と思って言えませんでした。結局、私が予約したことでその場は切り抜けられましたけれど……。
でも、このままではいつかバレるときが来るからきちんと伝えないといけないと思ったんです。その状態が1年も続いたとき、ついに打ち明けるタイミングがやってきました」
それは、彼から結婚を前提とした同棲の提案をされたこと。さすがに同棲となると部屋を借りるときに身分証の提出が必要となります。そこで意を決して彼に本当の年齢を伝えようと、彼を部屋に呼びました。
「『実は今まで黙っていたことがあって、本当は31歳なの』と伝えました。すると彼はしばらく絶句……。これは振られるかもと覚悟を決めたとき、彼が『実は俺も薄毛で……』とまさかの暴露をしてきたんです」

話を聞くと、彼は髪の毛が薄くなってきていて、最近は増毛パウダーを薄い部分を隠していたのだそう。
「『ごめん、今まで隠していて……』と謝る彼に『こちらこそごめんなさい!』と言いました。その後は2人して大爆笑!そこでお互いの嘘を水に流すことができました」
お互いの秘密を打ち明けて、絆が深まった智子さんと彼。2人がついた嘘は互いに笑って許せる範囲だったのでよかったのかもしれません。しかし、相手によってはどうしても許せない境界線はあると思うので、打ち明けるときは注意が必要かもしれませんね。
<文/カワノアユミ イラスト/磋藤にゅすけ>