――街コンなどで他の婚活中の男性に出会ったことで、反面教師になったことはありますか?
中川学さん(以下、中川):自分で参加したはずなのに、ずっとスマホを見ていたり「俺、そんなにガツガツしてないし」といった冷めたスタンスの男性が時々いたんです。せっかく勇気を出して参加したのなら、もっと楽しめばいいのに……と。
そういう人がいると現場がお通夜のような空気になってしまうので、僕はなんとか盛り上げようと必死でしたね。あの消極的な姿勢は真似したくないな、と強く感じました。
――逆に、いい影響を受けた出会いもあったのでしょうか。
中川:作中にも描きましたが、街コンで出会った年配の男性が、亡くなった奥様への深い愛を語っていた姿には、すごく感動しました。「愛されること」を追い求めるよりも、こんなふうに誰かを全力で愛せる人生のほうが豊かなんじゃないか。そう思わせてくれる大切な出会いでした。
バイアグラ処方の葛藤。48歳、男性読者から届いた意外な反響
――作中では、加齢による男性機能の低下についても非常に率直に描かれています。
中川:婚活を始める前に新型コロナにかかったあと、一時的に完全に反応しなくなったことがあり、当時は絶望的な気持ちになりました。人生で初めてのことだったのでびっくりしましたね。
その後、一度は復活したのですが、婚活で出会った女性といざ深い関係になろうとした時、最後まで役目を果たせなくて……。
――そのあとバイアグラを処方してもらうまでの葛藤が、すごく伝わってきました。
中川:迷ったけど病院に行ってよかったなと思います。今もお守りみたいな感じでバイアグラは持っています。
「悩んでいる人たちの代弁者になりたい」と思っていたわけではないんですけど、このエピソードは男性読者から割と評判がよかったですね。「励まされた」と言う人や「自分はまだマシだと安心した」という方もいて嬉しかったです。
――女性に引かれるかもしれない、という怖さはありませんでしたか?
中川:むしろ、ぶっちゃけて描いた方がスッキリすると思ったんです。漫画でさらけ出した僕を、それでも「いいよ」と言ってくれる人と出会えるなら、それが一番手っ取り早いじゃないですか。
また、自分自身のサイズについてもコンプレックスがあったのですが、先日対談した女芸人さんに相談したら「サイズなんて関係ないですよ!」と力強く断言していただいて。その言葉には本当に救われましたね。