『バナナマンのしらバナ』(TBS系)という番組内では、バナナマンに「お抹茶が解散したがっている」という相談を持ち掛ける回があった。
その中でお抹茶は「森本は僕たち以外の人とネタをやっていて、それが寂しい」「森本以外のツッコミを入れたい」と吐露。森本はその高いツッコミ能力を活かして、他芸人たちとの絡みが多いことが気にかかっていたようだ。
森本もそれに対して、「(トリオとして)やりたい気持ちはあるが、自分以外の人とやりたいの止めてもいいものか」と悩んでいた。
おそらくお抹茶は「トリオのネタを第一にしてほしい」、森本は「まずは一人で売れて、トリオを引っ張って行きたい」というスタンスの違いがあり、これが埋めきれなかったのだろう。
現に森本が忙しくなるにつれて、トリオとしての活動や舞台数がかなり減っていた。
森本が一人で露出すればするほど、トリオとしての活動が減る悪循環になっていたと言える。
「ネタ」と「露出」どちらを選ぶかという足並みが揃っていないと、コンビやトリオとしては活動が難しい。なぜかというと、どちらを重視するかで活動の仕方が180度変わってくるからだ。
「ネタ」を重視するなら舞台数を増やさなければいけないし、「露出」を選べば必然的に舞台数は減り、ネタを磨く機会がなくなる。実は活動を続けるにあたって、この価値観は一緒でなければしんどい、というのが現実だ。
トンツカタンの解散を目の当たりにしても感じたが、最近、若手芸人の解散のハードルが低くなっている、YouTubeやSNS、配信などのプラットフォームが発展し、例え
コンビを解消したとしても、「食えてしまう」ことが当たり前になっているのだ。

『ツッコミのお作法 ちょっとだけ話しやすくなる50のやり方』(KADOKAWA)
一昔前は解散してテレビや舞台の仕事が無くなれば、ネクストブレイク枠にいようが稼ぐ手段を失うということが当たり前。だが今、SNSでマネタイズ出来る手段さえ持っていれば、解散しようが明日から食いっぱぐれることがない。
そのせいで、今の活動に少しでも満足がいかないようなら、解散して理想を追い求めることを選ぶ若手が増えたのだと考えることは容易だ。