飲み会は修行…「人付き合いが苦手な30代女性」が抱える“体の虚弱”と“心の虚弱”
病気じゃないのに、体力がない。1日8時間働けない。ちょっとしたことで体調を崩してしまう――そんな“虚弱体質”の人たちの生き方に注目が集まっています。
エッセイ『虚弱に生きる』を出版した文筆家の絶対に終電を逃さない女さんと、『愚かで悪いか』を出版したイラストレーター・漫画家のoyumiさんが「体の虚弱・心の虚弱」をテーマに対談。学生時代の出来事が健康・メンタルに及ぼした影響や、大勢の人が集まる場に行くときの心理などについて語りました(この記事は2月25日に高円寺・蟹ブックスで行われたトークイベントの内容を再編集したものです)。
oyumiさん(以下oyumi): 私はメンタルが弱くて「心が虚弱」だと思っているんですが、体もあんまり丈夫だと思ったことがなかったので、虚弱側のつもりで『虚弱に生きる』を読んだんです。そしたら、自分が見聞きしてきたのとは違う虚弱が書かれていたことにびっくりしました。私は胃が弱いことが主なんですけど、終電さんは膝の痛みやイボなどについて書かれていて。膝の不調で生活に支障をきたすって聞いたことがなかったので、虚弱って一口に言ってもいろいろあるんだなと驚いたんです。
絶対に終電を逃さない女さん(以下終電):私はoyumiさんと逆に、虚弱だけど胃は強いほうですね。
oyumi:『虚弱に生きる』では、不眠や蕁麻疹などいろんな不調があるけど、病名がはっきりつかなくて大変な様子が描かれていました。私も小学6年生ぐらいから中学校の頃、謎の胃痛に悩まされた時期があって。授業中に胃が痛くなって、横になると治るから、毎回保健室に行くんです。それでも治らないときは、もう早退するしかない。生理不順もすごくて、出血の量が多すぎて貧血で。産婦人科を受診したら数値がやばいと言われ、毎朝学校に行く前に病院に寄って、真っ赤な液体を点滴して……ってやっていました。
終電:毎朝とは、すごいですね。
oyumi:半年とか3か月とか、そんな長期間じゃなかったですけど、その原因も結局わからないままでした。あと子どもの頃、無駄によく吐いてたんですよ。過食嘔吐とかじゃなくて、ちょっと風邪引くとすぐ吐いちゃうとか。大人になってからそういうのはなくなったんですけど、そういう成長痛みたいな不具合のことを、この本を読んで思い出しました。
終電:私は子どもの頃から関節が痛いとか、ちょっとお腹が痛いとかもありましたけど、その頃はまだ体が弱いという自認はなくて。それが、21歳からいきなり老化みたいにガクッときて、おばあちゃんみたいになって、どんどん衰えていくみたいな感覚なんです。ちなみにoyumiさんは、学校は苦手でしたか?
oyumi:あまり治安のいい学校じゃなくて、悪目立ちするとハブられるから、ちょっとしんどかったですね。特に小学6年生のとき、1人の女子を男子全員がいじめるっていうえげつないいじめがあって。先生もお手上げで、学級崩壊みたいなレベルになって授業もできない、くらいの。人がいじめられているところを見てトラウマになりましたし、いじめの対象が自分になるかもという恐怖もすごかったです。明日は我が身みたいな。
終電:暴力を目にするだけでトラウマになりますよね。うちは親がめちゃくちゃ夫婦喧嘩していて、子どもの自分はすごく我慢をしていて。それが今の虚弱に影響しているかもしれないと思います。断定はできないですけど。oyumiさんももしかしたら、体調不良の原因にそういう心理的ストレスがあったかもしれないですね。
oyumi:そうですね。当時は不登校なんて選択肢になくて、当たり前に通ってはいたけど、今思うとストレスが無自覚に溜まっていたかもしれません。終電さんは学校はつらかったですか?
終電:常につらかったです。友達もいなかったし、ずっとクラスで浮いていました。場面緘黙症という障害があって、家では喋れるのに学校では喋れなかったので、言いたいことがあっても言えないし、授業とか掃除の時間とかにクラスの子に伝えなきゃいけないこととかも言えなくて、常にストレスでした。でも私も不登校になるという選択肢がなかったので、絶対に通わなきゃいけないって思い込んで、頑張って通っていましたね。
「虚弱」にもいろんな種類がある
心理的ストレスが体調不良の原因に
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